誰かに背中を押されて
前に思いっきりこけてしまった
するとそのすぐ後にものすごい音がした
ドンッ!!
鉄の匂いが辺りに広がって
後ろを振り返った
私: は…?
なにがおこった…?
は?…え…?
あ、おね…?
私: おい!!…碧音!しっかりしろっ!碧音までいなくなったら…私はどうすれば良いんだ…
碧音: …ご、め…ね…。ゆ…きな…
雪奈: っ!なんでわたしの名前…
碧音: ごめん…ねぇ。忘れて…て…ご…め…
どんどん血が流れ出していた
雪奈: もう喋るな!
近くにいた人が救急車を呼んでくれた
私はできる限り止血をして
碧音をの怪我の具合を見た
すると腕に刃物で切りつけたような
真新しい怪我があった
雪奈: こんなになるまで、頑張ったんだよな…
気付けなくてごめん…っ
あの日以来流したことのなかった涙が流れてきた