テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「そう言えば、来たみたいですね。害は無いので、そのまま寝てしまいましたけれど」
先生も気づいていたらしい。
「何故、害がないってわかるんですか。霊能力でもあるんですか」
「慣れだ」
先輩があっさりそう片付けた。
「取り敢えず今は種明かしはしないが、そのうちわかると思う。心配するな」
中学校というか、中学生というのはそんなものなのだろうか。
そんな事を、ふと思うと。
「ちょっと待っていて下さいね」
先生が立ち上がり、部屋の外へ消えて行った。
階段を登る音がして、その後なかなか戻ってこない。
「どうしたんでしょうか」
「大丈夫。10分位で戻るよ」
先輩は気にせず紅茶を味わっている。
なので僕も、気にしながらニュース専用チャンネルを見ていると。
階段を降りてくる音がした。
先生が顔を出す。
「確かに昨日の狐火は害は無いですけれどね。うちの学校の生徒は、あっち関係のトラブルに遭いやすい体質の子が多いんです。竹川さんも栗原さんもそう。特に栗原さんは、普通はとっても強いんですけれどね。そっちは弱点だったりします。
だから、いざという時用に持っていて下さい。持っているだけで大丈夫です。使い方は、必要な時に理解出来るようになっていますから」
茶色い長4封筒を4つ折りしたものを渡される。
「中は確認しないで下さいね。一応パウチもしてあるので、封筒の中身は水に濡れても大丈夫です。竹川さんや栗原さんといる時は持っていて下さい。但し、彼女達には見せないで下さいね」
いろいろと訳がわからない上に、注文が多い。
でも、とりあえず受け取る。
しまう場所が無いので、ズボンのポケットへ。
それにしても。
「栗原さんが強いって、どういう事ですか」
その言葉が、ちょっと気になった。
「それも、そのうち、って奴だな」
「ええ。今は気にしないで大丈夫ですよ」
先生にも先輩にも、そう流された。
結局、狐火の件もわからないままだし。
何がどうなっているのだろう。