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イイコト、と聞き、澪緒の背がぞわりと嫌に震え、尻尾の毛が逆立ち。
澪緒『っ、離せ離せっ!僕はネコにはならない主義なんだよっっ!!ばぁーーかっっ!!!』
毛が逆立ち、膨らんだ尻尾がぶんぶんと無意識に揺れ、びしばしと湖玻を叩いて。
湖玻『おや、随分と猫かぶりなんですね?あと、この動きが喧しい尻尾とその減らず口…どうにかならないので?』
澪緒『うるさいうるさいっ!!ざーこざーこっっ!!!』
耳を倒してシャーッッ、と威嚇して。じたばたと暴れるも、首を押さえられているためかろくな力が出ず。
湖玻『ふむ…ではそのざこの私に押さえつけられている貴方はもっとざこ、という事になりますねぇ♪』
澪緒『なっ…!あんなの不可抗力に決まってんでしょ!!そんな事もわっかんないとかおにーさんかわいそーっ!!』
そう馬鹿にしたように言うと、べ、と舌を出して。するとその直後に
澪緒『ひ、ぁッ…!?』
尻尾の付け根を湖玻にぐっと強く掴まれ。
湖玻『ほんっとに減らず口ですね?その口、閉じましょ?』
きゅう、ぐにっ、と澪緒の尻尾の付け根を弄りながら湖玻はにこりと笑いながら言って。
澪緒『ひぅ…ゃッ…ん、ぅッ…♡』
びくり、と背を小さく震わせて、がり、と指を噛み、自身の口から甘い声が出そうになるのを我慢して。
湖玻『猫の尻尾の付け根は性感帯ってよく言いますけど…どうです?反省しました?』
湖玻がぱっと尻尾から手を離し、澪緒に問いかけると
澪緒『〜ッ…する、わけ…ないでしょ、?ば、ーかっ、ざぁこッ…!!』
はふ…と、息を乱しながらも。ぎっと睨みつけて、澪緒はまた煽り。
湖玻『…言う事聞かないコは嫌いなんですけど』
はぁ、とため息をついたかと思うと、今度は雑に尻尾を引っ張って。
澪緒『ぃ”ッ…!!!』
先程と違い、いきなり鋭い痛みが走り、思わず目に涙が浮かんで。
更に、湖玻はがぶ、と強く澪緒の首元を噛み。
湖玻(さて、大人しくなりますかね?)
かみかみと澪緒を噛みながら、尻尾を引っ張って。湖玻は澪緒の様子を伺い。
澪緒『ゃ”ッ…いたぃ、やだ…ッ…!!やめて、よ…ぉっ…』
先程の威勢はどこへやら。澪緒は弱々しく声を発して。それを聞いて、湖玻はふっ、と笑うと
湖玻『噛みちぎっちゃいましょうか』
そう言って、がぶりと先程よりももっと強く強く首元を噛んだ後、掴んでいた尻尾と噛んでいた口を離すと
澪緒『…ひ、っく…ぐすっ…や”ぁ…たべ、ないで…ごめ、なさっ……いたぃ、のッ、ゃぅッ……』
ぼろぼろと涙を零し、尻尾はすっかり大人しく自身の足に巻きついて。耳も倒してはいるものの、意味合いは威嚇とはまるで違う。完全に、湖玻に怯えきっている。
湖玻『〜ッ…♡』
その様子を見、ぞくぞくっ、と湖玻は興奮したように身体が震えて。
湖玻『ははッ…そんな顔されたら我慢とか出来ないんですけど…』
そんな言葉と共に、形の調った三角耳と9本の美しい尻尾が現れたかと思うと、瞬きする間に湖玻は澪緒そっくりの姿になって。
湖玻『ほら、こっち。向いてください♪』
くるん、と自分の下に居る澪緒を転がし、自分の方を向かせると、澪緒は酷く驚いたような顔をして。
澪緒『な、んでぼくが……も、ひとり、?』
すると、澪緒の姿をした湖玻はにっこりと笑い。
湖玻『自分とヤる……なんてとても興奮しません?』
澪緒『え…ぅ…?』
自分と、ヤる…??と、呆けたような声を上げ、澪緒は困惑でぴくりと耳を揺らすのだった。