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「ハァーーーー、、、んで、こうなったってこと?」
頭痛がする。睨みながら顔を上げると、田中がいる。
こんなに俺が今怒ってるのは他でもない田中のせいだ。戦争になりそうだったから、おそらく軍の指揮官であろう人物を殺してきました。だって??俺は見てきてってしか言ってないのに。状況がわかったらものに頼もうと思ったのに。しかも「おそらく」ってなんだよ。誰にも見られてないっていってもこれからめんどくさいことになるだろ。死んでるんだから。
「はぁーーーーーー」
もう何度目かわからないため息をつく。
「すみません」
田中は土下座をしているがそれで許してやるほど落ち着いてない。
「なんで見てきてってしか言ってないのにこんなことするの???」
「ごもっともです。俺が考えなしでした。」
「あーもう、めんどい。お前がめちゃくちゃにしたんだからこれから先はお前がやれ」
「俺に任せたら余計に大変なことになる気が、、、」
「・・・」
コンコン
不意にドアが叩かれる。
「、、、はい。なに?重要なこと以外だったら後にして」
「結構早めに確認したほうが良さそうだけど、、、」
「累か、、、いいよ入って」
そろーっと累は恐る恐るドアを開けてて、中をのぞいている。緊張しているのか耳がピンッと立っている。流石に俺と田中の会話は外に聞こえていたのであろう。少し表情を柔らかくして声をかける。
「大丈夫だよ入って」
声をかけると耳をピクッと動かして中に入ってきた。そのまま軽く走りながら俺の机の前で手紙を渡してきた。
「中をすぐ確認したほうがいいよ」
いつもの明るい雰囲気とは裏腹に硬い表情で念を押す累。只事ではなさそうだ。
手紙を開いて数行読む。
「え、、、えー∴§国からのお手紙ですよ、田中さ〜〜ん」
田中を睨む。何が気づかれてないだよ。
「アッハー???、、、すみません」
「結局どういう内容なの?」
累が話を戻す。
「∴§国で各国の幹部が集まって色々と話すらしい」
「、、、俺関係ないじゃん」
「もしかしたら、そうやって呼び出して不意打ちを、、、みたいなやつかもよ?」
「ハイ」
田中はもう十分小さくなっているのでこれ以上何かいうのはやめた。
[かな〜?]
[・・・ごめん。今忙しいから手回らない]
[あー。わかったわ]
「・・・」
「あ。そういえば風が国内の町とか回ってくるって言ってたから」
だから、田中に相談したいことがあるそうだ。
「じゃあ、累。みんなに時間に余裕ができたらここにくるように伝えてくれる?」
「おっけー」
side のん
「先輩〜」
コンコンと軽やかに扉をノックする音と、ルイの声が聞こえる。
「は〜い」
急いで扉を開ける。
「どうしたの?」
「ロゥが暇だったら来てって言ってた」
今書類整理してたけどめんどいからいっか。
「じゃあ今いくわ」
「うん。僕は他の人にも言わないといけないから行くね」
ばいばーい
手を振りながら走り去るルイ。
元気だねぇ。さぁ、行くとするか〜
「よんだー?」
扉を開けると同時にロゥに話しかける。
「うん。呼んだー」
相変わらずノリのいいロゥは優しいね。
「んで、どーしたの?」
「あー、ちょっとね」
表情を曇らせるロゥ。
なんかめんどくさいことになってる?
「∴§国が主催の各国の会議に呼ばれた」
「ほぇ〜。そんなん?いってらっしゃーい」
「いや、のんも行かないとだよ」
え
「ジブン、オウチデマッテルヨ」
「外交官長が行かないでどうするんだよ、、、」
「・・・」
それはそう。
えー、、、たくさん人集まるところやだな。
「ぅーん」
行きたくなーい
「わかった。それいつ?」
「夏の終わりくらいだね」
まだまだじゃん
「じゃあ1週間前くらいになったら言ってね。忘れちゃうから」
「ちゃんと自分で覚えろよ、、、」
「・・・あのさ〜、、、ずっと気になってたんだけど、田中どうしたん?」
自分がこの部屋に入った時からずーっと端っこで正座しながらすみっこぐらししてる田中。もう顔に正気が宿ってない。
「田中が悪いんだよ」
「はい。俺が全て悪いです」
何があったんだよ、、、
「なるほど?」
まぁ、田中ご愁傷様。
[田中ー!この前の調査の資料不備があるんだけど、、、これる?]
[はぁ?!!]
田中が風の問いかけに答えるよりも早くロゥがインカムに向かって叫び声に近い怒号を浴びせる。
もっともそれは風に向けられたものではなく田中に対するものだろうが、風はこっちの状況を知らないためロゥがなぜ怒ったのか知らない。よって自分に向けられたものだと勘違いしたのだろう。
[ご、、、ごめ、、、なんか忙しかった?]
[あっいや風にいったんじゃなくて田中に_____]
今風に呼ばれていた田中ご本人様はどうしてるんだろ。さっきの部屋の隅に目を向けるが誰もいない。流石逃げることに至っては神業だね。
「・・・w」
笑いを我慢してると、ロゥが気づいたらしい。
[たーなーかー!]
ロゥが無線で田中を呼ぶが返答無し。
「マジであいつッ・・・」
声にならない怒りを残してロゥは廊下に走り去っていった。
次週__
昇華のイリス前日譚『彩色のアンコロール第2話』公開!!
コメント
1件
あらら、田中がまたやらかしたか…(笑)「おそらく指揮官を♡♡♡てきました」って軽すぎるだろ!瓢のため息、めっちゃ分かるわ。でも土下座してる姿にちょっと同情しちゃった。のんの「おうちで待ってるよ」の駄々こねにも笑った。ロゥの雷が田中に直撃して風が巻き込まれるのも面白い。このチームの空気感、好きだわ〜。次回の前日譚も楽しみにしてます🔥