タンッ、とエンターキーを弾いた。
「中田さん、報告書仕上げたから、総務に回しておいてくれる?」
「承知しました」
中田宛てのメールを作成して、たった今仕上げたテキストファイルを添付する。
送信しながら、片手でスケジュール表を手繰り寄せた。
「それから、林田さん。今日の会議、人数変更出てるから、確認しておいてね」
「は、はい」
ちら、と腕時計に視線を落として、軽く顎を引く。
「奥村さんは、資料室からこのファイル持って来てくれる? 棚番も書いておいたから、すぐにわかると思うわ」
「了解でっす」
メモを手渡した時に、デスクに置いた携帯が振動した。
表示されたメッセージを確認しながら、用意しておいた資料の束と手帳を持ち、席を立つ。
椅子を仕舞いながら、垂れた髪を耳にかける。
「それじゃ、私はお客様がロビーに着いたみたい**************************
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