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数日後、この日は祝日で学校はもちろん休みだった。
凛の姿は紀彦の骨董品屋にあった。
「ごめん。今日は習い事だから!」と彩は骨董品屋を出て、外に停まっている白いミニバンの車に乗り込んだ。その運転席には父親らしき人物がいた。
「凛ちゃん久しぶり。どうぞ」
紀彦は凛を休憩スペースに案内した。そこは4.5畳ほどの畳の部屋。前回、ここへ来たときもここで紀彦と話した。
休憩スペースのドアを閉めると紀彦は凛の向かい側に座った。そして口を開けた。
「それで〜…」と同時に骨董品屋のドアが開いた音がした。
紀彦は急ぎ足で休憩スペースを出ていった。
すると、骨董品屋の方からなにやら楽しそうな会話が聞こえてきた。一人は紀彦の声。もう一人は低い、ダンディな声だった。
休憩スペースのドアを少し開け、その隙間から骨董品屋の様子を覗いた。そこには紀彦ともう一人、体格の良い高身長な男性がいた。黒いジャンパーにその下は白のパーカー。デニム地のネイビーのズボンを履き、赤色のハイカットのスニカーカー。頭には赤色の野球球団のロゴと見られるマークっが入ったキャップを被り、口元はウレタン製の黒色のマスクで隠れている。
すると、紀彦がこちらの方を向いて「凛〜!こっちへ来〜い!」と叫んだ。凛は休憩スペースから出て、ドアの方へ向かった。
「この子が孫の友達、凛ちゃん」
「こんにちは」
緊張してしまい凛は小声になってしまった。
「ははは。そうですか。私は春海敦(はるうみあつし)といいます」
すると紀彦が凛たちを連れ、休憩スペースへ案内した。
そして、三人はちゃぶ台の周りに座った。
「この凛ちゃんがエドワードのことを調べるらしいんだ。何かあれば言ってあげてくれないか?」紀彦が顔を晴れやかにし言った。
「彼のことを…そうですか。俺は彼の妻であるオリビアのことに関しては知ってますが…」春海が言った。
「オリビアのことでもいいので教えてくださいますか?」凛がそう言った。
「ええまあ。いいですよ。オリビアは私の祖母ですから」
「え!?」