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想像のつかない出来事だった
だけど誰も悲しむ人はいない
僕のような誰からも必要とされていない人など悲しむ筈がないのだから
だけど1度でもいいから必要とされたかった
いつも通りの交差点を抜けて学校に行く途中だった信号無視をした車に跳ねられ死んだ
だけどこれでよかったんだ
地獄から開放されたんだ
誰からも必要とされない地獄から
だけど自然と涙が出てくる
やっとの思いで開放されたのに何故だろうか
きっと未練でもあったのだろうか
病室で誰かが泣いている
きっと嬉し泣きだろう
そう思いながら泣いてる人の顔を除く
その人は幼馴染だったどうして泣いているのだろうか
君も僕のこと虐めていたじゃないか今更後悔しても遅い
今日も僕は夜の街を彷徨う
学校、住宅街、幼馴染の家、僕の家
だけど誰も僕に気づかない
何故なら僕が幽霊だからだ
だけど心が躍る幽霊になった今こそ復讐ができるのだから
誰からやろうか考える
その時目の前に謎の老人が現れた
その老人は僕の姿が見えていた。きっと霊能力者だろう僕を除霊しに来たのだろう。
だけど今の僕はそんなにタフじゃない
霊能力者になんか負けない 何故なら幽霊だから
幽霊になった今こそ誰にも負けない
幽霊になっても僕は独りだった
他の幽霊は成仏している。僕だけが成仏出来ずに夜道を彷徨っている。
何時になったら他の幽霊のところに行けるのだろうか
そう云い僕は霊能力者に頼んだ
『僕を他の幽霊の場所へ連れて行って』
霊能力者は快く了承してくれた。
だけど霊能力者は云った
『成仏してから後悔しても遅い』
後悔なんかする訳がない
むしろ清々するやっとこのクソみたいな世界から抜け出せるんだ。むしろ光栄だ
目を開けると真っ白い世界に来た。
此処が天国だとすぐ分かった
でも、心が痛む何故だろうかもう地獄から開放されたんだなのに心が痛む
下を見ると今まで僕を虐めてきたヤツ、僕を見捨てた親が僕の周りで泣いていた
何を今更、謝っても泣いても僕は戻らない
何故だろう自然と涙から出てくる。心が痛む。
僕はなんで後悔しているのだろうか
こんなの僕は望んでいなかった
お前らが僕を見捨てるから、虐めるからこうなったんだ今更、今更意味がないとわかっている筈なのに、
僕を囲んでみんな泣いている。
ふと目の前を見ると大きな翼の天使が居た
『何を泣いているのですか。望んだことじゃないですか。』
嗚呼、そうだ此れは僕が望んだことなのに何故泣いているのだろうか
僕は云った
『早く彼奴らが見えなくなる所まで』
そして僕は望んだ通り優しい人達の元へ走った。
もう二度と彼奴らに出会わないことを願い
僕が望んだままの世界を生きた