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心乃 未来
23
月戸 夕空
15
10
我々だ!の呪鬼シリーズって知ってます?
この二次創作ってすっっごぉぉく美味しいんですよ!
特に猿山先生と天乃刑事との子供の二次創作って数多くあるじゃないですか。
あれってよく猿山先生が家とかの問題で夢を挫折したり、心を病んだりするじゃないですか。
自分は逆も見たいと思いまして、邪道なんですけどね……!
でもだって、だって、いいじゃないですか!
天乃刑事が苦しんでいて欲しい!
苦しくても呂成太を置いていかぬように必死に生きていてほしい!
これはそういうお話です。
「はじまして!」
俺ー猿山 らだ男は適当にジュースを買いに近くの公園にある自動販売機で買い、ベンチに腰掛けていた。
だが腰掛けているところにそういきなり後ろから同年代のような声をかけられる。
「?!っと…俺?何か用?」
しまった…とこういうふうなキツイ言い方をするためもちろん友達はいない。
さながらぼっちである。
俺は目の前の橙色の髪の子の様子を伺った。
「えっと…僕、ここら辺に引っ越して来たばっかで…あの、僕、友達いなくて…えっと、だから、…」
そこで言葉は一旦止まり、一拍置いてばっとこちらに顔をあげていった。
「と、友達になってくれませんか…!」
予想外の言葉に面食らう。
「あ、えっと…嫌なら…大丈夫です…」
「いやいや。俺も友達いなくてさ。なろうよ。」
「本当?!ありがとう!」
パッと顔が明るくなり、にぱッと笑う顔が太陽のようで眩しく感じる。
二人とも暇だったため遊ぼうとなったが、何をするか考えていなかったようで、どうしよう?と悩んだ後、閃いたように提案してくる。
「じゃあ、じゃあ、鬼ごっこをしようよ!」
「二人で?」
「僕が鬼ね!5!4!」
「ちょちょちょ待って待って!!」
有無を言わさずカウントダウンを始め、俺は慌てて逃げる。
「3!2!…1!!追いかけるよ!」
「早いって!!」
「はぁはぁ…はぁ…も、もう無理…早すぎ…!」
「はぁはっやった!僕の勝ち!」
日はもう十分傾いていてオレンジ色に空が染まり始めていくところで力尽きた。
そうして俺を捕まえた彼は勝ち誇った顔で勝利を宣言してくる。
「体力…お化け…め!」
「?お化け?」
不思議そうにこちらを見てくる。知らない言葉らしい。
「体力がいっぱいあるってこと。」
「ああ!なるほど!でも違うよ〜。元のところでは僕一番遅かったし。あ…ええっと君が体力がないんだよ!」
「んなわけ。そっかそういえば名前知らないね。俺はらだ男、猿山 らだ男。」
「らだ男…らだ…じゃあ!らだ、ね!僕の名前は絵斗。絵に〜なんか、と?みたいな?」
「らだ…じゃあそっちも!絵だから英語でぺいんと!ぺいんとでどうだ!」
「ぺいんと…うん!僕、ぺいんと!ありがとう!遊んでくれて、友達になってくれて!」
「こちらこそだよ。じゃ、帰ろうか。 」
そういうと俺たちは一緒に公園の出口へと歩き始めた。
「明日も遊ぼうよ!」
「明日は学校。」
「あーそうだ、そうだった…」
「何?嫌なの?」
「そうじゃなくて…転校初日だから…」
「あー…どこの小学校?」
「あの〜なんか…もも、やま?第一?小学校ってとこ」
「もしかして…桃山第一小学校?俺の学校だ。」
「本当!学校一緒なんて嬉しいな〜。」
「てかこんな時間まで遊んでていいの?」
「なんか…お父さんが家帰ってくるのもっと遅いから…」
「へーなんか、仕事?何してるの? 」
「お父さんはね!刑事さんやってるんだ!かっこいいんだよ〜。いつも事件とかのお話してくれるしー!」
「そうなんだ、刑事、好きなの?」
「そうそう!好き!」
そう言って歩いていく。
「あ、僕こっちだから!」
「じゃあ、またね。」
「またね!」
手を振りかえすのも腕をブンブン振るもので、初めて会ったのにぺいんとらしい、と思う。
そこから家に帰って、はたと振り返ると初めて友達ができたのが夢なんじゃないかと思って、すごく、嬉しくて、寝て起きてもぺいんとと会えるのを待ち望んてた。
コメント
1件
みぅです🤍読んだよ〜。 らだ男とぺいんとの出会い、すごくあったかかったね☺️ 転校初日で友達いなくて「友達になってくれませんか」って勇気振り絞ったぺいんとも、自分もぼっちだからって即OKしたらだ男も、お互いちょうどよくてほっこりしたな…。しかも同じ学校って奇跡すぎるし。 そして「刑事が好き」「お父さん遅い」って伏線っぽいフレーズ、これからの展開を思わせてちょっとドキドキする…💭 作者の「天乃刑事が苦しんでいて欲しい」っていうこだわり、ちゃんと感じながらこの先読みたいなって思ったよ🌙