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おりひめばるつ
何でも良い人向け
スタート
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弦月視点_
弦月「うーん…どーする?」
山神「どーしよっかー?」
2人でガックリと肩を下ろす
お祭りの邪魔が入った事、仲直りの邪魔が入った事…
最近は災難が重なるな…
弦月「一応ここは桜魔だから警備員が働いてくれると思うけど…」
山神「おぉ〜長尾のヤツ?」
弦月「そそ〜」
弦月「だけどワンチャン僕動かなきゃだからな〜…」
勿論祭りを楽しみたいのもあるけど…
なによりやまとの時間を邪魔されるかもという事態が気に入らない
弦月「せっかく2人きりなのに……」
そう小声で呟く
誰にも聞こえない様な、消えそうな声で
山神「……」
それが誰かの耳に届くかは分からない
弦月「はぁ〜……」
山神「どうしたの?気分暗いよ〜?」
山神「あ、もしかしてやまとの時間邪魔されて悲しいの〜?」
そう言いながら馬鹿にする様な顔で僕の顔を覗き込んでくる
その微笑んだ顔を見た時、なぜか胸の鼓動が高くなる
弦月「っ、あ……///」
そう思った瞬間顔が熱くなってしまう
その時の顔もやまに見られていると思うと更に顔が熱くなりそうだ
山神「うぇ…どした?顔が真っ赤っかだぞ〜」
そう言って更に顔を近づけてくる
心臓が破裂してしまうのではないのかという程鼓動が速くなる
ついやまの肩を持って近づいてくる顔を止める
弦月「ちょ、近い……///」
僕の言葉の意図に気が付いたのかやまも顔を赤くし目を逸らす
山神「ぁ…ごめ、///」
弦月「いやまぁ……、その〜…//」
弦月「ほ、ほら!魔がアレだし…気引き締めなきゃっ!//」
熱くなった顔を冷やす為にとっさに言葉を出す
山神「いや、まー…そーだね!今は気を引き締めなきゃね!」
弦月「………」
山神「………」
2人の間を気まずい赤い糸が繋ぐ
2人で屋台を周り歩く
一言も喋る事なく、目を逸らせたり合わせたりしながら
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弦月視点_
弦月「…はむっ……」
ベンチに腰掛けてポテトを口一杯に頬張る
口の中に塩と風味と芋の味が広がる
隣に座っているやまもポテトを頬張っている
山神「……」
さっきから一言も話してないけど彼女の嬉しそうな顔を見ると頬が緩む
ふと思った
これが恋ってヤツなのかなって
弦月「……」
山神「……なに?」
弦月「、え?」
山神「いや…ずっとこっち見てるから……」
弦月「え、?!あぁ…いや………?」
弦月「かわいいなぁって………」
山神「は………」
山神「はぁ?!何言ってんのお前っ!!///」
弦月「ぅあッ!いや…そのっ、ごめんッ!!//」
山神「いやまぁ……ありがとうだけどっ、!//」
弦月「ぁー……//」
2人の沈黙が続く
そんな沈黙を一本の着信音が断ち切り
プルルルルッ…プルルルルッ……
誰からだろうと着信先を見てみれば長尾からだ
弦月「はいはい、景くん?」
長尾『うーい、とーじろー』
弦月「どうしたの?」
長尾『いやぁ…知ってるか分かりませんが魔がですね?』
弦月「あー…なるほど」
長尾『今やまも一緒?出来れば2人に手伝ってほしくてさ』
山神「一緒だよ〜で、どした?」
長尾『それなら話が早いな』
長尾『取り敢えず対処出来るザコ魔は俺とフミさんがやってる』
長尾『ただ、ちょーっとばかし厄介な魔が居てな?』
長尾『甲斐田に手伝って貰うのも良いんだけど星川いるしさ』
長尾『仲直りの場作って貰っといてアレだけど…対処の方お願いできるか?』
弦月「……」
弦月「仲直りした?」
長尾『!』
長尾『もちろん!』
その答えを聞いて2人で目を合わす
そしてニヤリと笑う
山神「よし!やま達に任せとけ!」
弦月「僕達の方でなんかあったら連絡する、そっちもなんかあったら連絡して!」
長尾『了解!』
長尾『んじゃ、よろしく頼んだ!』
そう言って電話が切れる
弦月「ふー……さてと」
山神「いっちょかましますか!」
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