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おりひめばるつ
ご本人とはなんの関係もなし
スタート
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甲斐田視点_
甲斐田「どーしよっかなぁ…」
さっきから魔の気配する
ホントだったら祓いにいきたいけど…
星川「甲斐田ぁ!アレやりたい!」
星川さん居るしなぁ…
流石に放っておけないし、女の子1人を置き去りにするのもアレだし…
星川「甲斐田?聞いてる?」
甲斐田「あ、すみません…射的ですか?」
星川「うん!」
甲斐田「了解です」
星川「わぁーい!」
甲斐田「……笑笑」
彼女の笑っている所を見ていると心が暖かくなる
この気持ちってなんなんだろうか
星川「甲斐田ぁ!みてみて縫いぐるみとれたっ!」
甲斐田「よかったですね」
そんな他愛もない話をしていると一件の通知が入る
弦月から
《魔がいるから周りの人の避難お願いしてもいい?》
とメッセージが来ていた
まぁ頼まれてたら受け入れるのが理だ
甲斐田「星川さん」
星川「ん?」
甲斐田「楽しんでる所申し訳ないんですが……」
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星川「なるほど、じゃあ星川も手伝う!」
甲斐田「えっ…だけど……」
星川「手伝うって言ってんだから手伝わせろ!」
そう言って僕の腕を引っ張って来る
その仕草が子犬みたいで笑ってしまった
星川「…何笑ってんだお前……」
甲斐田「いやなんか…子犬みたいだな〜って笑笑」
星川「な”ッ……?!」
なぜか彼女は顔を赤くしそっぽを向いてしまった
なぜかは分からないけど
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星川視点_
甲斐田「取り敢えずみんなを避難所に案内させるのが星川さんの仕事ね」
星川「これ使って放送すればいいんだね?」
甲斐田「そうです、僕はみんなの方で困ってる人の手助けをして来ます」
星川「了解!」
甲斐田「それじゃ僕は行ってきます!」
そう言って彼が部屋から出ていく
その瞬間なんとも言えたい不安感に包み込まれる
星川「ふぅー…大丈夫、星川ならいける」
だって甲斐田が任せてくれたんだもん
勇気を振り絞って放送開始ボタンを押す
するとピーンポーンパーンポーンと放送開始の音が鳴った
星川『みなさん、魔が出現しています。念の為避難をお願いします』
星川『もう一度繰り返します』
星川『魔が出現しています。念の為避難をお願いします』
放送停止ボタンを押す
なんだか解放された気分になって床に座り込む
すると甲斐田から連絡が来る
《放送よかったです!ありがとうございます!》
そのメッセージに頬が緩む
甲斐田も頑張れよ、とメッセージを送る
すると、星川さんも避難して下さい!とメッセージが来る
星川「確かに行かなきゃだな」
そう思い扉を開ける
周りには人が居なくもうみんな避難したことがわかる
星川「星川も急ごっ……!」
その瞬間
目の前にゲームとかでしか見た事の無い化け物が現れる
星川「ぇ……」
その迫力と恐怖で体がすくむ
動けない
助けて
いやだ
死にたく無い
目の前の化け物は大きく口を開け迫って来る
あぁ…もう死んでしまうんだと、本能で感じ取った
せめての抵抗で目をギュッと瞑る
しかしいくら経っても痛みは来ない
恐る恐る目を開ける
最初に目に入ってきたのは
甲斐田「何してんだバーカ」
と言ってくる生意気な後輩だった
星川「っ〜〜…!」
安心して目から涙が溢れるのが分かる
自分のこんな姿を見られるのが嫌で甲斐田の服にうずくまる
甲斐田「大丈夫ですか?」
星川「ひぐっ…うぅ……大丈夫だった…」
甲斐田「怖かった?」
星川「っ〜〜……!」
星川「怖かったぁッ………!!」
その後は喋ることも無く泣くことしかできなかった
甲斐田が私を避難所に連れて行ってくれてる様だった
普段はカッコ悪い甲斐田に助けられた事があまり実感できなくて不思議な気持ちで居た
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星川視点_
星川「ひぐっ…うぁっ…っぐ……」
甲斐田「もうそろそろ泣き止めって……笑笑」
そう言いながら涙を拭ってくれる
その手の温かみで生きてる事を実感する
甲斐田「ここが避難所です、1人は心細いかもしれませんが…」
星川「っ…星川だよ?大丈夫だもんっ……!」
そう甲斐田に向かって笑って見せる
甲斐田もそれに釣られてかクスッと笑う
甲斐田「それじゃあ僕はアイツらの応戦に行ってきます」
星川「うん、いってらっしゃい」
星川「死んで帰って来んなよ」
甲斐田「もちろん」
そう言って甲斐田は行ってしまった
また、なんとも言えない不安感に包まれる
星川「…大丈夫って言っちゃったしなぁ……」
星川「帰ってきたらいっぱいいじったろ……」
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