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麗子の盛大なおめでたい勘違いが笑える🤣
麗子の写真で救われたものの…W麗の醜い対決見たら一気に疲れるね…💦 早く花純ンの元へ帰りたい気持ち凄く伝わります‼️
麗子の写真でとりあえず救われたものの....😓 朝から 醜い女の戦いを見せられ、壮馬さんもゲッソリですね~😰⤵️ 彼の周囲は いつも地位と名誉とお金目当てのギラギラした こんな女達ばかりだったから、余計に優しく清純な花純ちゃんが 女神のように見えるのでしょうね....💝✨ さあ、急いで仕事を片付けて 今日も早くお家に帰りましょう🎵
「ハァ? お言葉ですけど、あなた副社長とお付き合いしていた時、俳優の兼高健ともお付き合いをされていたんじゃありませんか?」
麗子は腕を組んで仁王立ちになった。
その態度は、今発言した内容にかなり自信を持っている様子だった。
「そんなのただのゴシップよ! ゴシップを真に受けるなんて馬鹿じゃないの? モデルをしているとね、妬みでそういうあり
もしない噂を流されるもんなのよ。あなたそんな事も知らないの?」
麗華も負けてはいなかった。
すると麗子が再び口を開く。
「フッ、馬鹿なのはそっちね、こっちは証拠を掴んでいるんだから。あなたは兼高健といつも品川プラザホテルで密会していた
でしょう?」
麗子はそう言って、ポケットからスマホを取り出すと画像ファイルを開いた。
そして麗華に突きつける。
そこには、ホテルのロビーで兼高健にしなだれかかる麗華の姿があった。
写真は一枚ではなく、別の日に撮られたと思われる何枚もの写真があった。
それを見た麗華はギョッとする。
壮馬もかなり驚いた顔をしていた。
「そ、それは、壮馬と別れた後の写真よ」
麗華が苦しい言い訳をしたので、麗子はニヤッと笑う。
「本当にそう? じゃあこの日付けを見て!」
麗子はそう言って写真を拡大させた。
そこには、ホテルのロビーに表示された日付と時間が写っていた。
日付はまだ壮馬が麗華と付き合っている頃を示している。
そこで麗華が青ざめる。
「な、なんでそんな写真を持ってるのよ…」
「フフッ、たまたま友人が毎週水曜日にこのホテルへ行く人でね。あなたと兼高健は毎週水曜日に密会していたそうじゃない
の。だから友人は何度もあなた達を目撃したらしいわ」
麗子は勝ち誇ったように笑った。
そこで壮馬が漸く口を挟んだ。
「もうそこまでだ。麗華、出て行ってくれないか。ここは神聖なる俺の職場なんだ。そこへアポなしでいきなり乗り込んで来ら
れても迷惑だ。それに俺はもう君の事はなんとも思っていない。だから今後一切君に会うつもりもない」
壮馬の言葉を聞いた麗華は、わなわなと手を震わせた。
そしてものすごい形相で言う。
「こんな女のどこがいいのよ!」
そう言い残すと、麗華は悔し気にドアの方へ向かう。
そして最後にもう一度振り返ってから言った。
「覚えていなさいよっ!」
最後に麗子をキッと睨むと、麗華はツンと顎を上げて出て行った。
ドアがバタンとものすごい音を立てて閉まると、
二人は同時にフーッと息を吐く。
そして壮馬が言った。
「いや、助かったよ。君の写真のお陰で救われた」
「いつかお役に立つかなぁと思って取っておいて正解でした。それにしてもすごい剣幕でしたね」
「ああ、朝から参ったよ。でも本当に助かった」
そこで麗子は調子に乗って言う。
「私で役に立つことがあればなんでも言って下さいね。私、副社長の為ならなんでもする覚悟ですので」
「ありがとう。でも今後は君に迷惑をかけないよう充分気をつけるよ」
壮馬はそう言って微笑んだ。
その笑顔に麗子の頬が赤く染まる。
(今後は、将来の伴侶になる私に心配をかけないようにっていう意味かしら?)
麗子は勝手にそう解釈してウキウキしていた。
そこで壮馬が思い出したように言う。
「それから、今後私にかかってきた電話は全て報告するように。君の勝手な判断で電話を繋がない事がないように! そこはし
っかり頼むよ」
(あら、副社長ったら真面目なんだから! 本当は私の配慮が嬉しかったくせに)
麗子はそう思いながら、
「わかりました。以後気をつけます」
「頼んだよ。じゃあ仕事に戻ろうか」
「はい」
麗子はそう答えると秘書室へ戻った。
麗子が部屋を出た後、壮馬は窓辺へ行きフーッと息を吐く。
「ったく、だから女は面倒臭い……」
そう呟いた瞬間、ふと花純の顔が目に浮かんだ。
(いや、面倒臭くない女もいたか…)
壮馬は花純のはにかむような笑顔を思い浮かべただけで、不快な気分がスーッと軽減されるような気がした。
(花純は今頃家事に励んでいるのだろうか?)
花純がエプロンをつけて家中を走り回っている様子を想像すると、
壮馬の顔が綻ぶ。
そして今出社したばかりなのに、一刻も早く帰りたい衝動に駆られる。
(今日もさっさと仕事を片付けて早帰りするぞ!)
壮馬は気合を入れるとデスクへ移動しパソコンを起動させた。