テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
1. 放課後・校舎裏
放課後。
怪、晴夜、山斗の3人は校舎裏にいた。
怪は壁にもたれ、スマホを操作している。晴夜は近くで飲み物を飲み、山斗は暇そうに周囲を見ていた。
山斗「暇だな」
怪「知らねぇよ」
晴夜「教室戻るか?」
怪「まだいい」
すると、向こうから別の2年生たちが歩いてきた。
男子生徒A「おい、お前ら」
山斗「あ?」
男子生徒B「お前ら2年A組だよな?」
晴夜「そうだけど」
男子生徒A「最近調子乗ってんじゃねぇぞ」
怪「……は?」
男子生徒C「問題児だからって何してもいいと思ってんの?」
山斗「お前らに関係ねぇだろ」
男子生徒A「その態度が気に入らねぇんだよ」
怪はスマホから目を離した。
怪「で?」
男子生徒A「何?」
怪「話終わり?」
男子生徒A「舐めてんのか?」
怪「うん。で?」
山斗「ははっ!」
晴夜「怪、煽るな」
怪「別に」
男子生徒A「ふざけんな!!」
男子生徒Aが怪の胸元を掴んだ。
その瞬間。
怪「……触んな」
声の温度が変わった。
2. 喧嘩開始
男子生徒A「なんだと?」
怪「日本語分かんねぇの?」
男子生徒Aが怪に殴りかかろうとする。
怪は身をかわし、相手との間合いを取った。
山斗「お、始まった」
晴夜「山斗、手出すなよ」
山斗「分かってるって」
男子生徒B「お前も黙ってろ!」
山斗「は?」
男子生徒Bが山斗に向かってくる。
晴夜「……面倒だな」
校舎裏に怒鳴り声が響いた。
怪は相手の攻撃をかわし、反撃する。
普段の怪とはまるで違う。
表情から笑みが消え、赤と青のオッドアイが相手を冷たく見据えている。
怪「……弱ぇくせに、よく吠えるな」
男子生徒A「この野郎!」
怪「何回やんの?」
その声には怒りすら感じられなかった。
ただ、冷たい。
3. 怪の本性
数分後。
周囲には喧嘩を見に来た生徒が集まり始めていた。
生徒A「え、あれ怪じゃね?」
生徒B「一人で相手してるぞ……」
生徒C「相手、何人いるんだよ」
怪は一人で相手をしていた。
晴夜と山斗は手を出していない。
山斗「怪、まだやんの?」
怪「こいつらが終わんねぇんだよ」
晴夜「もうやめとけ」
男子生徒A「まだ終わってねぇ!」
怪「……しつけぇな」
男子生徒Aが再び向かってくる。
怪はその動きを見て、冷静に距離を取った。
怪「お前さ」
男子生徒A「なんだよ!」
怪「自分が勝てると思ってんの?」
男子生徒A「当たり前だろ!」
怪「へぇ」
怪は小さく笑った。
その笑顔を見て、周囲の生徒たちはぞっとした。
いつもの無愛想な怪とは違う。
喧嘩のときの怪は、まるで別人だった。
4. 2年A組が集まる
そこへ、残りのA組メンバーがやってきた。
勇真「おーい!何してんの?」
涼太「……また喧嘩?」
明「怪がいる時点でそうでしょ」
龍聖「相手誰?」
大牙「知らねぇ」
志道「へぇ、他クラス?」
遥真「怪、一人でやってるの?」
正尊「相変わらずだな」
勇斗「俺も混ぜろよ!」
大翔「もう終わりそうだけど」
雪斗「先生来るよ」
武「えー、つまんねぇ」
玲王「怪、楽しそうだね」
晴夜「全然楽しそうに見えないけどな」
山斗「いや、あいつああいう顔してる時が一番怖いぞ」
怪「お前ら、うるせぇ」
涼太「はいはい」
1年生たちは遠くから見ていた。
1年生A「何あの集団……」
1年生B「2年A組全員来た……」
1年生C「しかも全員、全然焦ってない」
5. 先生が来た
教師「お前ら!!何をしている!!」
全員が一瞬だけ教師を見る。
怪「見りゃ分かんだろ」
教師「怪!!」
怪「うるせぇな」
晴夜「怪、もういい」
山斗「帰ろうぜ」
怪は相手を一度だけ見た。
怪「次、俺に触ったら許さねぇから」
男子生徒Aは何も言い返せなかった。
怪は制服を整え、ピアスを指で軽く触る。
そして何事もなかったように歩き始めた。
勇真「怪、腹減った」
怪「知らねぇ」
明「コンビニ行こ」
武「賛成!」
涼太「反省する気ゼロだな」
玲王「いつものことだよ」
6. 1年生の反応
その日の帰り。
1年生たちは今日の出来事を話していた。
1年生A「怪先輩、一人で相手してたよな……」
1年生B「しかも全然怖がってなかった」
1年生C「普段も怖いけど、喧嘩のときはもっと怖い」
1年生D「2年A組って全員あんな感じなの?」
1年生A「らしいよ。全員喧嘩っ早いし、めちゃくちゃ強いって」
一方、2年A組。
山斗「今日の相手、弱かったな」
怪「知らねぇよ」
晴夜「お前、口悪すぎ」
怪「元からだろ」
涼太「自覚あるんだ」
怪「黙れ」
勇真「明日も何か起きるかな!」
怪「起こすな」
玲王「それ、怪が言う?」
全員が笑った。
学校中から恐れられている問題児16人。
その中でも、怪、晴夜、山斗の3人は特に目立つ存在だった。
そして誰も知らない。
普段は自由奔放な16人が、喧嘩になると驚くほど冷静で容赦のない顔をすることを。
コメント
1件
第4話、読み終わりました! 怪くんの喧嘩中の“冷たい笑顔”がすごく印象的で、普段の無愛想とのギャップにゾクッとしました。あのオッドアイの描写も相まって、ただの不良じゃない “怖さ” がうまく描かれてますね。他のメンバーが集まっても焦りゼロなのも、このクラスの絆と強さを感じさせて好きです。次は先生の対応が気になりますね…!
めんたま
84
𝓉𝓊𝓀𝒾
39
21,814
🩷
30