目黒side
 
 
 目「ただいまです」
 
 宮「おかえり」
 
 流「ただいま、!」
 
 目「……」
 
 目「んじゃ、俺、疲れたしっ、寝るね?おやすみ、!」
 
 流「疲れてるのに、男性恐怖症克服につきあってくれたんですかっ、?」
 
 そう言う優しいとこ、だいすき。
 
 だけど、そうじゃないよ。
 
 好きだから___なんて言えるわけない。
 
 目「俺が行きたいだけだったから、笑」
 
 流「そう、ですか…」
 
 目「うん、笑」
 
 そう言って部屋に入る。
 
 ベッドにダイブ。
 
 もう、なんも考えらんない。
 
 あぁ、余韻が冷めない。
 
 あの笑い、照れ笑い、声、全部頭から離れない。
 
 もう、中毒だ。
 
 抜け出せない、きっと。一生。
 
 
 
 
 宮舘side
 
 宮「明日の土曜、映画館行こうと思ってるんだけど、どう?」
 
 流「映画、館?」
 
 宮「うん、」
 
 流「初めてですっ、!」
 
 宮「そう?じゃあ、10時に迎えにくるね、お姫様。笑」
 
 そう言ってドアを閉める。
 
 流亜ちゃんは、あまりあそばなかったのだろうか。
 
 映画館とか、行かないのかな。
 
 今だって、友達と遊んでいると言う話を聞いたこともない。
 
 心配だけど、ただの同居人が口を出していいものか。
 
 宮「…はぁ、…」
 
 悩み事ばっかで嫌になる。
 
 恋ってこういうもんだと、わからされる。
 
 それが流亜ちゃんを想ってる気持ちみたいで、嬉しい。
 
 そんなことを考えてる自分が気持ち悪い。
 
 もう、怖い。何もわからない。
 
 進むしかない、から。
 
 
 
 流「何見るんですか❓」
 
 宮「んー、俺が出てる映画、にしよっかなって、やだ?」
 
 流「全然、!楽しみ、ですっ、!」
 
 宮「ほんと?笑 ……敬語、なくさない?」
 
 流「敬語、なくす……」
 
 宮「きつい?」
 
 流「頑張り、頑張る…」
 
 宮「ははっ、笑 頑張れ、」
 
 そう言って映画館に入った。
 
 宮「なんか食べる?」
 
 流「何があり、ある?」
 
 宮「笑、ポップコーンとか、チュロスとかかな、」
 
 流「舘様のおすすめは?」
 
 宮「舘様、じゃないのがいいな、?…涼太、とか。」
 
 流「っ、涼……太?」
 
 ぐはっ、思ったより、ダメージ、でかい…
 
 宮「うん、それで」
 
 流「頑張る、」
 
 宮「で、やり直して❓」
 
 流「涼太の、おすすめは、?」
 
 宮「キャラメルのポップコーンかな。笑」
 
 流「んじゃ、それでっ、!」
 
 宮「飲み物は❓」
 
 流「メロン、ソーダで、!」
 
 宮「了解。笑」
 
 ドリンクと食べ物を合体させるやつをもらった。
 
 カップルだと思われたのか、2人一緒だった。
 
 なぜか嬉しかった。
 
 そう言う感情が湧いてくるたびに、俺じゃないみたいでこわかった。
 
 流「なんの映画❓」
 
 宮「火喰い鳥を、喰う。ってやつ。」
 
 流「それは知ってる、!」
 
 宮「知ってるの?笑」
 
 流「これでもオタクだからね、すっごく恵まれてるけど、笑」
 
 宮「そっか、ふっか担だもんね、」
 
 流「うんっ、笑」
 
 宮「幸せ?今」
 
 流「んー、幸せ、かなっ、!」
 
 流「やだやだやだ、こわっ、んー、やだっ、」
 
 小さい声で、怖がってんのバレてます。笑
 
 でね、かあいいの、
 
 俺の手のね、内側にね、そのほっそくて綺麗な指を、当ててくんの。
 
 なんて言うのかな、可愛いわけ、
 
 んで、今、最恐シーン。
 
 流「ひっ、」
 
 そうやって、俺の指の間に冷たい、綺麗な指を入れる。
 
 指の間から感じる、この感じが、心地よい。
 
 俺が握り返したら、恋人繋ぎ。
 
 俺は思わず、握り返してしまった。
 
 この前翔太が言ってた、『初めての恋』
 
 俺が、こんな欲がある人間だなんて、思わなかった。
 
 だけど今は、ひたすら、この手を離したくなかった。
 
 
 
 
 
 流「…終わったぁ…」
 
 宮「笑、怖かった?」
 
 流「うん、」
 
 宮「そっか、ごめんね?笑」
 
 流「その、手…」
 
 宮「……やだ、?」
 
 流「やだ、じゃない、」
 
 宮「じゃあ、男性恐怖症克服のためにも、このまま帰ろ?」
 
 流「うん、笑」
 
 
 ねぇ、好き好き好き、って事実を____
 
 オレンジ色の空の下で、伝えるよ___
 
 宮「…なんて、ね。言えるわけ、ない、」
 
 流「なんか言った、?」
 
 宮「いや、楽しかったなぁ、って。笑」
 
 流「私もっ、笑」
 
 宮「よかった、笑」
コメント
2件
流亜になりたい((前言ったやん