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中でぎゅっと締め付けられた亮介は、低いうめき声とともに未央のいちばん奥でその感覚を味わうと、ドサっと覆いかぶさった。
亮介は少しだけそうしていたが、体を起こして未央からそっと離れた。たぽんとなったそれを取って、ティッシュに包む。
ぐったりした未央の隣にゴロンと寝転んだ。未央は目を閉じて肩で息をしている。外の電灯の灯りが窓から入って、未央の紅潮した顔を映し出す。愛おしい。
亮介はぎゅっと未央を抱きしめた。
未央は息を整えながら亮介の顔を見た。
けだるい雰囲気の亮介は、すごく色っぽい。じっと見られているのが急に恥ずかしくなって、ぱっと背を向けた。
「未央?」
「なんか、郡司くんが美しすぎて、見れない……」
そういって、下の方でくしゃくしゃになっていたタオルケットを引っ張ってきて隠れた。亮介もその中に潜り込む。
亮介は未央を後ろから抱きしめると、胸の先端をやさしく摘んできた。
「あぁ……ん。まだだめ」
さっきの余韻がまだ中でくすぶっている。続けてしたら、いったいどうなってしまうんだろう。
「未央、もう一回……いい?」
「えっ! もう? でもあした仕事は?」
「昼から。未央は?」
「ゆ……夕方……」
「じゃ、問題ないじゃん」
そういう問題か!? と思っている間に亮介はタオルケットをはぎ取って、うつ伏せにした。びっくりしている未央の腰をぐっと持ち上げて、後ろから一気に中に入ってくる。
「ああっ……!! いやぁぁ」
背中を弓なりにそらせて、首をガクガク振っている未央が、亮介には誘っているとしか見えなかっただろう。
「やめてほしい? それとも、もっとしてほしい?」
動きを止めることなく、亮介は意地悪そうに聞く。
「んんっ、うっ……」
「なに? 言って?」
「もっと……して──」
後ろから激しくつかれて、何度も達した。それからどうやって寝たのか。未央は覚えていないまま、目が覚めると朝になっていた。亮介の顔がすぐ近くにあった。裸のままの自分たちを見ると、生々しくていっきに恥ずかしさがこみあげる。
あんなに激しくされたの、初めてだったなぁ。郡司くんが彼氏だなんて……。まだ信じられない。
未央は亮介の髪の毛をそっとかきわける。寝息を立てている顔は美しい。
そっとベッドから出ようとすると手を掴まれた。
「おはよ」
「おはよ、郡司くん……」
そのままチュッとキスされる。甘い、甘ずぎる!!
「いま何時……?」
「6時3分」
「したい」
ええっ!? あっ、朝もするの? 戸惑っている間に激しくキスされてあっという間にとろけた。若いってすごいんだな。朝の2回戦を終えてもうへとへとだった。だってきのうから何回したの? ぜ……絶倫とは彼のことだったのか?
ぼーっとベッドに横になっていると、亮介は朝ごはんを作ってくれた。
「いつもパンなんで、簡単ですけど」
焼きたてのトーストに、スクランブルエッグ。レタスのサラダ。いや、十分だよこれで。
「ありがとう。うれしい」
ローテーブルに並んで座って、一緒に食べ始める。なんかいいな、こういうの。
「未央さん、あっ、未央? えっと……」
きのうはあんなに激しくしながら、呼び捨てにしてたのに。いまさら迷ってる姿はかわいらしく思えた。
「未央でいいよ」
「……未央、ごめんね。疲れちゃった?」
「あんまり続けてしたことなくて……でも大丈夫だよ」
「こうなること、ずっと我慢してたからうれしくてつい……」
「いいよ、謝らないで。私、うれしかった」
「これからも、よろしくお願いします」
穏やかに笑い合える。郡司くんと恋人になったんだな。未央は改めて自覚すると恥ずかしくなってきて下を向いた。