突然声を掛けられ呆気にとられる私に、コックコートを着た男の人は首を傾げた。
「ん?どうしたの?入りなよ」
「あ、あの、私、芥さんの部屋の隣に住んでる小田雫です!今日はよろしくお願いします!」
「ふふ、知ってるよ。僕は大和の幼馴染の花木小次郎(はなきこじろう)。立ち話もなんだし、どうぞ」
王子様みたいに微笑んだ花木さんは、扉を開いて店内に招き入れてくれた。
芥さんに負けず劣らずの高身長なのに、明るく染められた髪と目尻が少し下がった穏やかそうな顔。まったく正反対のタイプだ。
中に入ると、カウンター席と木製の四人がけのテーブル席が3つ並んでいた。飾ってある雑貨や、壁に掛けられた絵もシンプルでセンスがいい。店内を見回していると、花木さんはカウンター席の椅子を引いてくれた。
「カウンターでいいよね?どうぞ」
「ありがとうございます」
「いえいえ、それじゃあメニューはラザニアでいいか**************
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