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例によって頑張ってポンプで空気を入れる。
2人ずつという感じでやったのだが、結局先生が2艘分。残りは津々井先輩が1艘分、僕と高校生女子2人で合わせて1艘分という感じになってしまった。
草津先生、やはり強い。
「草津先生、食べ終わったから代わります」
と小暮先生と代わって。
「それではライフジャケットとヘルメットをつけますね。どれもフリーサイズだから、適当に取って下さい。濡れているのは、取り敢えず勘弁して下さいね」
という事で着装。
確かに濡れていて、多少気持ち悪い。
「あと、ライフジャケットの下のテープ、これは必ず股に通して長さを調整して固定して下さいね。これをやらないと、いざという時、ライフジャケットが浮いて身体は沈んで、結果、身動きが取れないという悲しい事になります」
という訳で、ちゃんとテープ2本を足に回して、ロックをして引いて固定する。
「それではパドルを持って下さい。パドルの固定位置は……」
色々基本的な事を聞いた後。
「あと、川下りの際は後の人の指示に従って下さいね。後の方が艇全体の挙動がよくわかるので。
かけ声は色々な流派があるのですけれど、うちのクラブ方式で。
○ 普通に漕ぐ時は『右』『左』のかけ声。
○ 右だけを漕ぐ時は『右右、右右』という感じで繰り返し。
○ 『上げて』で漕がない。
○ 『右下げ』で右にパドルを下ろしてブレーキ。
左も同じです。今日の川は、それだけで下れます。
あとは後の人の判断次第ですね。私が漕ぐコースと同じコースになるようにして下さい。わからなければ、カーブは内側べったりが基本です。外側の岩に張り付くと、抜けられなくなりますから」
そして更に、男性組の艇には袋入りのロープが渡される。
「これはスローロープと言って、おもりが入っていて投げる事が出来、水の上にも浮くという便利な救助用ロープです。私が先頭を行くので、この舟は最後。他の舟を見ながら着いてきて下さい。それで困っていそうな時は、このロープを投げて下さいね。
おそらくこの組が後発隊で一番漕ぐ力があるはずですから。まあ、水の上から投げるのはあまりやりませんけれど、念の為です」
「その際は多分、僕は推進力担当だから頼むな」
僕にロープが渡ってきた。
使わないといいなと思いつつ、受け取る。
「それでは行きますよ」