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第3話 思いがけない出会い
二年ぶりのイベントから帰ったあとも、しばらく余韻が消えなかった。
撮ったチェキを見返しては笑顔になる。
たった数時間だったはずなのに、不思議と心が軽かった。
次の日。
研修先のホテルでいつものようにスマホを開く。
すると、インスタグラムに通知が来ていた。
フォロー通知とDM。
開いてみると、同じグループを好きな子からだった。
「昨日、秀行くんのインスタライブ見てましたよね?」
最初は驚いた。
でもやり取りを続けているうちに、少しずつ話が弾んでいった。
好きなグループのこと。
イベントのこと。
これからのこと。
気付けば「これから仲良くしようね」という話になっていた。
二年ぶりに会いに行って直接イベントで会った訳じゃないけど、まさか友達までできるとは思わなかった。
その出来事は私の気持ちをさらに大きくした。
また会いたい。
ライブにも行きたい。
イベントにも行きたい。
数日前までそんなことを考えていなかったのに。
そんなある日。
研修先から一時帰宅した私は予定を確認していた。
次のイベントの日。
妹のピアノの発表会。
思わず固まった。
これは行けないかもしれない。
もちろん妹の発表会が優先だ。
それは最初から決まっている。
だけど。
イベントの時間を確認する。
会場を調べる。
そして少しだけ期待してしまう。
もし時間が被っていなかったら。
もし終わったあとに向かえたら。
会えるかもしれない。
そんなことを考えている自分に少し笑ってしまった。
数週間前の私なら、こんなことは考えなかったはずなのに。
果たして私は、次のイベントへ行くことができるのだろうか。
__
数週間前まで、次のイベントの予定なんて気にすることもなかった。
それなのに今は、少しでも会える可能性を探している。
この時の私はまだ知らなかった。
次のイベントが、さらに大きな思い出になることを。
第4話へ続く。
藍
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ぬんぬんふぁみ
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コメント
1件
ともともさん、第3話読ませていただきました! 「まさか友達までできるとは思わなかった」ってところ、すごくじんと来ました。同じグループを通じて、イベントで会ったわけじゃないのにSNSでつながる——今の時代ならではの出会いですよね。それに、妹の発表会とイベントが重なるかも…という葛藤。数週前なら考えもしなかった「少しでも会える可能性を探す」自分になっている変化が、とても丁寧に描かれていて好きです。次、どうなるんだろう…!