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📖 第2話「消えた力、焦る宿り主たち」
――害獣の力が使えなくなる?そんなのあり得るのか?
昨日の出来事が、目蒲の胸に引っかかっていた。
ダッシュのスピード、ナビスの方向感覚、スイートの味覚操作、そしてジグマの暗記能力――。
どれも一時的に使えなくなっていた。
「まぁ、たまたまだろ」と笑うクラスメイトたち。
けれど、目蒲の直感は言っていた。
「これは……ただの偶然じゃない。」
🌿 1. 運動部の異変(芦野 勇&ダッシュ)
「ダッシュ、今日は絶対頼むぞ!昨日は調子悪かったけど、今日は大丈夫だよな?」
芦野勇が気合いを入れ、体育のグラウンドに立つ。
「おう!大丈夫だろ!」
ダッシュがしっぽをバネのように立てる。
「行くぞ! 3、2、1――GO!!」
しかし、勇の足は普通の速さだった。
「……いや、なんで!?」
周囲からも「え? 遅くね?」と囁きが聞こえる。
「お前、調子悪いのか?」とクラスメイトに聞かれるが、勇は困惑していた。
「おかしい、おかしいぞ! 俺、こんなもんじゃない!」
ダッシュも焦ったように「俺のせいか?」と地面を蹴るが、反応はない。
「昨日だけじゃなく、今日も……?」
目蒲が見守りながら、確信した。
「害獣の力が……おかしくなってる。」
🧭 2. 方向音痴になる道有 成&ナビス
昼休み。学食に向かう生徒たち。
「ナビス、学食の近道頼む!」
「まかせろ!こっちだ!」
ナビスが自信満々に示した方向へ進むが――
「あれ? ここ屋上じゃね?」
「……え?」
「おいおい、どうなってんだよ! ここからじゃ学食に行けねぇ!」
成が地図を見直すが、どうしても違和感が拭えない。
ナビスも「なんでだ……?」と呟く。
「お前、こんなミスしたことなかったのにな。」
目蒲が冷静にツッコミを入れるが、心の中はざわついていた。
🍫 3. スイート、味覚チェンジャーが効かない!?
「苦すぎる!!」
甘坂 雨衣(あまさか あまい)が顔をしかめる。
「スイート、お願い! これチョコ味にして!!」
「よっしゃ、まかせろ!」
スイートが尻尾をくるくる回し、甘い空気を放つ――が。
「……変わってない。」
「え!? ちょっと待って!? なんで!?」
「……たまたまじゃない?」
雨衣は焦りながらも、とりあえず苦い薬を飲み込む。
しかし、スイートの顔は青ざめていた。
「……なんで? 私の力……本当に効かなくなってるの?」
📖 4. ジグマの暗記能力が完全に止まる
「ジグマ、いつものやつ頼む。」
目蒲がジグマを見つめる。
「おう、まかせろ。」
ジグマがまばたきをし、暗記能力を発動する――はずだった。
「……あれ?」
「……どうした?」
「いや……俺、お前のノート覚えたはずなんだけど……。」
目蒲が試しに問題を解こうとする。
「答えは……えっと……。」
まったく思い出せない。
「え?」
今までなら、ジグマの力を使えば一度見たものはすべて記憶できたはず。
けれど、今は何も思い出せない。
「……ジグマ、お前……本当にどうしたんだよ。」
「……わかんねぇ。でも、何かが……おかしい。」
ジグマの目が曇る。
🌥️ 5. ジョーカーの不敵な微笑み
放課後、夕焼けの空を見上げる目蒲。
そこには、龍の形をした雲卵 が浮かんでいた。
「……始まったな。」
振り向くと、密鍵 樹沿(みつかぎ なぞ)が微笑んでいた。
「昨日もそれ言ってたな。」
「そうだね。でも、今日はもう少しはっきり言おうか。」
ジョーカーが姿を現し、静かに言葉を紡ぐ。
「この世界の害獣は、もう終わりが近い。」
目蒲は拳を握りしめた。
「終わり……だと?」
「そう。害獣がいなくなるのさ。」
ジョーカーは余裕の笑みを浮かべながら、夜の闇へと消えていった。
害獣がいなくなる? そんなの……絶対にありえないはずなのに。
目蒲は、胸のざわつきを抑えられなかった。
次回予告「害獣に異変が…?」
「害獣の力がどんどん弱まっている……。」
「俺たちは、どうすればいいんだ?」
不安が募る中、害獣たちの”異変”がはっきりと姿を現す……!