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あべさく正義♡
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【Q.先輩の印象とエピソードを教えてください】
🟦レイブンクロー 2年生 Eくんの話
┈┈┈┈阿部亮平先輩はどんな先輩?
例えるならば「聖人」かなぁ?
レイブンクロー生全員の憧れと言っても過言ではないくらいの人です。
テスト前になるとみんな阿部先輩のところにいってわかんない所を質問しに行くんですけど、嫌な顔ひとつしないで丁寧に教えてくれてホントに素敵な先輩です!
あ、でも、阿部先輩はもう1個顔があって。
それを間近で見た時のことがホントに忘れられなくて…
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
その日は魔法薬学のレポートの宿題があって、どうしても計算が合わなくて困っちゃって。
次の日には提出なのに間に合わなくなりそうで阿部先輩のお部屋に行ったんです。
<コンコン>
💚「はーい。あれ?Eくん、どしたの?」
E「遅くにごめんなさい……魔法薬学のレポートがどうしてもできなくて…」
💚「全然大丈夫だよ、入って。今カボチャジュース出すね」
遅い時間だったのに笑顔で部屋に入れてくれて、カボチャジュースまでもらっちゃいました!
で、阿部先輩はぼくのレポートを見てくれました。
💚「あぁ、ここの範囲ね。ちょっと難しいよね。でもいい線行ってるよ!」
E「ホントですか…!?」
💚「本当だよ、これならもう少しで……
あれここの調合、月魄蝶の羽じゃなくて白硝子にしたの?」
E「あっ…はい。ちょうどきれちゃってて。図書館にあった参考書に白硝子と成分が似てるって書いてあったから代用できるかなって。だ、ダメでしたか…!? 」
💚「……面白い」
阿部先輩から微笑みが急にスっとなくなってそう言ったんです。
E「え?」
その後急に机の上に重ねてた魔術書とか羊皮紙をすごい勢いであさりだして。穏やかな先輩の見る影もないような感じでびっくりしちゃいました。
<ガサガサッ…バサッ>
💚「えっと……月魄蝶の羽の透光率は10.62%
白硝子は……18.44%か。いや、確か月魄蝶は月の満ち欠けで魔力の伝導率も変わったはず。 だったら……」
E「あ……あの……阿部先輩……?」
💚「もしかして白硝子だと…碧睡蓮を使えば…! 」
💚「ラウール!!」
🤍「はぁ〜〜〜い!」
E「えっっ!?なんでいるんですか!?」
部屋の奥にあったパーテーションから急に野生のラウール先輩が出てきたんです!!
当たり前みたいに普通に出てきたからホントに意味がわからなかったです。
💚「見てよこれ!月魄蝶の羽の代わりに白硝子と碧睡蓮を使えばリミットグラシエの持続時間を引き伸ばせるかもしれない!月の満ち欠けにも関係なく日中でも効果を出すことも夢じゃないかも!!」
🤍「うわっっすごいホントだ!前々から思ってたんだけどさ、これ多分万像華の花粉を使ったら見る人によって違う色に見えるんじゃない?多分0.5gくらいでいけるよ」
💚「うわっ天才か!?」
🤍「数式出すよ」
ぼくにとっては呪文にしか聞こえなかったです……。
らんらんと楽しそうにラウール先輩とお話しながらひたすら数式を書き連ねる阿部の目はマッドサイエンティストのそれでした。
気づけば20分くらい置いてけぼりにされちゃったぼくはもらったカボチャジュースを手に縮こまることしかできなかったです笑
💚「よしっっ!!これは魔法薬学の歴史が覆るぞぉぉ!!!」
💚「…………あっ。ご、ごめん!!つい熱中しちゃって……怖がらせちゃったよね?」
E「あぅ……あの……」
我に返ったみたいに優しい顔の先輩に戻ったあとはお詫びっていってたくさんのチョコをくれました!
それと……
💚「ほんっとごめんね?代わりに…これ。参考までにどうぞ」
E「これは……?」
💚「俺が2年の時にやったその課題だよ」
E「えぇ!?そんなも貴重なものいいんですか!?」
💚「ふふっ内緒ね?」
E「ありがとうございます!!頑張ります!!」
阿部先輩が2年の時にやった同じ宿題のレポートはやっぱり異次元の内容が書かれてました。
でも…僕でも拾えるヒントがあったんです!それを元にレポートを書きました。
その後、ぼくのレポートは先生にすごく褒めらて、レイブンクローに50ポイント加点って!!初めて寮杯に貢献できたいい思い出です。
周りの友達にも「どうやって書いたの?」って聞かれました!
でも、阿部先輩と「内緒ね」って約束したから…
E「すっごくいい参考書があったんだ!」
って言っちゃいました笑
やっぱり阿部先輩は世界一優しい先輩です!でも、先輩の前で『新しい魔法の可能性』の話だけは絶対にしちゃダメです。戻ってこなくなります笑
🟦レイブンクロー 3年生 Uくんの話
┈┈┈┈ラウール先輩はどんな先輩?
僕の中では先輩っていう認識じゃないんですよね。これに関してはお話を聞いてもらった方が早い気がします。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
俺は教科の中では変身術が得意なんです。
授業中、誰よりも早く術を成功させてその度に自信をつけてきました。
だから、ちょっと挑戦の気持ちで1人で上級生用の応用呪文に挑戦してみようと思って。
レイブンクローの寮にある談話室で練習してました。
普通3年生だと無機物を生き物に変えるって授業じゃないですか。4年生から生き物を別の生き物に変えるって内容になるらしくて。
やってみたいってなって、ペットのネズミを黒猫に変える呪文を練習してみたんです。
これは4年生用の呪文の中でも特に難しいものらしいです。
U「ラピディ・フェリス」
期待してた訳ではないけど、案の定上手くいきませんでした。
何度やってもネズミは全く変わる気配なし。
U「やっぱり俺には早いか……4年でも上手くいかないって聞いてたし…」
辞めようと思った時、
🤍「それ。杖の軌道、丸じゃなくて楕円っぽくした方がいいよ」
U「えっ? うわっっ!ら、ラウール先輩…!」
見上げると真上から覗き込むようにラウール先輩が立ってました。
🤍「ちょっと貸して?」
U「えっ?」
悪気もない感じで俺の杖をヒョイって取って静かに構えました。
自分の杖も抜かずに俺の杖で。
ネズミに向かって一言だけ
🤍「ラピディ・フェリス」
<ポワッ>
……ニャオ〜ン
詠唱と同時にあっという間にネズミを綺麗な黒猫に変えたんです。
教科書も見ずに、構えてたった1秒。いとも簡単に一発で成功させたんです。
しかも他人の杖でですよ? 使い慣れてない杖がどれだけ扱いにくいことか。そんなの何でもないかのように軽くやってのけて。
さすがに言葉を失いましたよ。
🤍「はいっありがとう!」
🤍「変身術って面白いよね!俺好きなんだ!こないだあべちゃんがさ、変身術の等価交換を数式化してくれてね。それ見たら杖の形も長さも関係なく魔力の比率が出せるようになってさ〜!
今度あべちゃんの部屋一緒に来ない?」
先輩はただ「楽しい魔法の話」をしてるつもりだったんだろうけど、俺にとっては異次元でしたよ。
1歳しか変わらないのに、先の先の、ずっと先のレベルの話をしてたんです。
その時思いましたね。
「1学年上の先輩」なんかじゃなくて、超えられるはずのない「1学年上の天才」なんだって。
ラウール先輩は1人で話を完結させて満足気に去ってきました。多分あの後阿部先輩の部屋に行ったんでしょうね。
だから俺はあの人のこと、先輩って認識で見てないんです。見てないと言うより「見れない」に近いかな、あまりに異次元すぎて。
.*·.⟡┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⟡.·*.
あとがき
読まなくて️⭕️
阿部さんとラウールさんの会話で出てきた
【リミットグラシエ】は夜に無機物に塗ると10分だけその部分がガラスのような透明な輝きを放つ
という塗り薬(塗料)という設定です。
月魄蝶(げっぱくちょう)
▷月の光のような白さを持つ蝶。夜行性で夜に羽を淡く発光する。
白硝子(しろがらす)
▷名の通りガラスのような透明感をもつスズランににた花。
Eくんは蝶の羽のかわりにこの花の花びらを代用しました。
万像華(ばんしょうか)
▷見る人によって全然違った色に見える不思議な花。想いの通じあった2人が一緒に見ると全く同じ色に見えるそうな、という魂の共鳴を占う時にも使われる。