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ミラーの“キセキ” 第二話
その事件は、なんでもない普通の日常下で起こりました。クラスの男子がの手がたまたま私の水筒にぶつかり、落ちて壊れてしまったのです。
どれだけ乱暴に扱っても壊れなかったあの水筒が、どれだけ落としても、どれだけ倒しても、壊れなかった水筒が、その日その時に壊れてしまったのです。
「え?」
その瞬間、言葉にならない苦しみが生まれました。なんで?どうして?と心の中で叫んでも誰も話なんて聞いてくれない、私は心を閉ざしたから。もう誰にも期待されても、期待してもいなかったから。
それでもこれだけは言おうと思った。言わなければ新しいのが無いから。親に泣くのを抑えながら報告しました。その時お父さんが、急に明日は休めと言いました。私は意味がわかりませんでした。
「ごめんな」
そんな言葉が担任の先生の口から出てきました。その事件が起こったとき、先生は掲示物を貼りだしており、クラスの状況がわかりませんでした。そのため、謝られた瞬間先生への申し訳無さがいっぱいでした。
そこからは何気なく過ごしていました。
「キモッ」
そう言ったのは6年生のときクラスメイトだった女子でした。突然の事でびっくりして固まりましたがすぐにどういうことか、聞き出そうとしましたが、チャイムがなってしまい聞き出すことができませんでした。
その後は聞こうと近づいたら避けられるため、どうにも聞き出すことができず、途方に暮れていました。
「大丈夫?」
そう聞いてくれたのは当時担任の先生でした