テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
鬱蒼と生い茂る竹林。
そこに彼女はいた。
小屋のような建物に、一人の女性がいた。彼女は、焼き鳥を焼いている。
「おっ……焼けたかな?」
彼女の名は、「藤原妹紅」。この竹林で、焼き鳥屋を経営している。
竹林の奥あたりで経営しているので、客は少ないが。
そんな彼女の目に、何かがうつりこんだ。こちらに向かって、猛スピードで走ってくる影。
「なんだ……客?」
客ではあった。彼女が想像していたものではなかったが。
「しゃーけしゃけしゃけぇ!」
それは、鮭のような怪物。
「我が名は、サモーン・シャケキスタンチン!」
大声でサモーンと名乗る怪物は、妹紅の前にやって来た。
「な、なんだお前。クリスマスはもう終わったぞ」
困惑する彼女の頭を掴むサモーン。
「突然押し入っておいてなんだが! 焼き鳥ばかり作るな! それより、鮭を焼け!」
彼は焼いてる途中の鳥を奪い、鮭を置いていく。
「かわりに鮭を置いていくぜ!」
そう言って、彼は走り去っていった。
「え、えぇ……」
その気になれば、妹紅は自身の炎の能力で攻撃することができた。だが、あまりの困惑で、炎を使うという考えに至らなかった。
彼女は焼けた鮭を頬張る。
「あ、これうまいな」
ちなみに、2日語に人里で開かれる祭りに、彼女も出店予定だ。
そして祭り当日に、大激闘が繰り広げられる……かも?