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第21話
アザラシは、あれから無事に家に帰ってこれた。
あれからお母さんにこっぴどく怒られてしまった。
アザラシは、深く落ち込んでとぼとぼと部屋に行って、
ベットにダイブした。
ベットの毛布の上に仰向けで寝ころんでいた僕は、
ふと四人でいた時の、会話の一部を思い出していた。
アザラシ(キツネ君の過呼吸は何だったんだろう、、、?)
キツネ君は、僕たちが帰る途中に過呼吸を突然起こしてしまった。
そんな彼をシロクマ君がおぶってなんとか電車に乗って、
それぞれ無事に家に戻ったという。
アザラシ(キツネ君、さっきまで元気だったのに。
キツネ君にもキツネ君なりの悩みがあるんだよな、、、、。)
そう思っているうちに、強烈な睡魔に襲われて眠ってしまった。
時は朝日が強く差し掛かった朝に変わっていた。
アザラシ「ふぅ、、、、、」
今日も何事もない朝だった。
ような気がした。
微かに連続になるインターフォンの音。
僕は、目を擦りながらリビングへ向かった。
アザ母「あら、アザラ君、お友達よ~♪」
アザ母は、昨日とは全く違ういつもの笑顔で出迎えてくれた。
そして、お友達はシロクマ君ではなく、
キツネ君だったのだ。
アザラシ「?!、、キツネ君、?!なんで??」
キツネ「いやぁ、昨日皆に迷惑かかけちゃったなぁって。
単なる恩返し、、、みたいな?」
キツネ君は、昨日の感謝をとわざわざ迎えに来てくれたのだ。
アザラシ「そんなそんなッ、、、!!別に昨日の事は別にいいのに、、、。」
キツネ「あ~あ。なんであんなぶっきらぼうな奴に介抱されたんだろうな。
あんな奴より、アザラ君の方が良かったのに。」
キツネはそんな鬱憤をブツブツと言いながらも、アザラシと付き合うことにした。
途中で、
キツネ「おっ!よッ!ぶっきら棒!!」
シロクマ「いってぇ!?」
キツネ「うへへへへへ~~」
キツネは、シロクマに出会って、
彼の後ろ姿を狙って手で強く叩いた。
シロクマ「てんめぇッ!!今に見てろよな?」
キツネ「ぷ~~ん??お前なんかに何ができるのさww。」
といつもの言い合いが始まった。
シロクマ「ところで、てめぇ、昨日の過呼吸は大丈夫なのかよ。」
落ち着いたところで、シロクマがそう尋ねる。
キツネ「ああ、それなら時々なるんだよね。別に気にしなくていいよーー。」
と余裕に応えた。
ふとキツネ君は、顔が一時期曇ったように見えた。
昼休み、僕はシロクマ君とペンギン君とでお弁当を食べる予定だった。
ザワザワした人ごみの中で、僕の肩を軽く叩いたのが
キツネ「なぁ、アザラ君。」
アザラシ「へ、、、?」
キツネ「ちょっと、話したい事があるんだ。」
キツネ君に呼び止められて、突如僕は屋上に連れて行かれた。