あれから俺は、阿部ちゃんと二人きりで食事に行くことになった。個室のあるお店で、普段とは少し違う、静かな時間が流れていた。
💚「めめ、最近はどう?」
阿部ちゃんは食事を取りながら、話しかけてくれた。
🖤「まぁ、ありがたいことに最近はいろいろ忙しいかな」
俺は笑顔で返したが、内心は”阿部ちゃんのことでいっぱい”なんて言えるはずがない。
💚「確かに、今いろいろ大変そうだしね」
阿部ちゃんは、納得するように頷いた。
🖤「阿部ちゃんは?」
阿部ちゃんはもじもじと緊張しながらも答える。
💚「実はさ…最近、ちょっと恋愛のことで悩んでるんだ」
俺は一瞬、言葉を失った。阿部ちゃんが恋愛のことで悩んでる?その言葉が胸を打つ。
🖤「恋愛…?」
💚「……うん」
阿部ちゃんは少し照れくさそうに言った。
💚「実は、舘さんのこと好きなんだよね」
阿部ちゃんは舘さんのことが好きだなんて…。
💚「男同士なんて変だって思うかもだけど、めめにはちゃんと言いたかったんだ」
阿部ちゃんは目を伏せて、そう続けてた。
俺の胸は、引き裂かれそうだった。それでも、俺は必死に顔を作り、笑顔を見せた。
🖤「……っ、それ、すごくいいと思うよ。舘さんもきっと…」
俺は精一杯、笑顔を作った。けれど、内心はその言葉を言うことで、少しでも阿部ちゃんの気持ちが楽になることを願った。
💚「ありがとう、めめ」
阿部ちゃんがニッコリと笑った。その笑顔に、俺は胸が締め付けられる思いがした。
阿部ちゃんが他の誰かを好きだなんて…そんなの、嫌だ。でも、この気持ちを隠して応援するしかない。
🖤「俺、阿部ちゃんのこと応援するよ」
その言葉を口にするのが、すごく辛かった。
でも、彼が幸せになるんだったら、それが一番だと思うから。
💚「…っ、ありがとう、めめ」
阿部ちゃんは安心したように、涙目になりながらも笑顔を見せた。
俺は阿部ちゃんが幸せでいることを祈りながら、これからも支えていこう──。
コメント
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せやねんなあ! あべべ💚が舘様に恋する世界線もちゃんと書いてみたいんよなあ! 面白いです!続きが楽しみ。