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すの短編3

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すの短編3

12 - michiruぷれぜんつ 💛💙

♥

553

2025年05月23日

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阿部から今日はキスとラブレターの日だよ、と教えてもらった。


そうは言っても、俺の恋人は手紙とか書くタイプじゃないしなあと思って、とりあえず俺だけでもペンを握るけど全然進まない。


口下手だと文章も苦手なのか…。


ブログみたいな軽いノリでは書けるけど、きちんと想いを乗せた文章はやっぱり難しい。


ということで、今日は思いっきり翔太を甘やかそうと決めた。 ちょうど撮影終わりに俺の家に来ると言っていたし、これは絶好のチャンスだろう。


💙「来たぞー、焼き鳥買って来た」



俺の可愛い恋人が、いつもとおんなじテンションで手土産を片手にやって来た。



💛「おぅ、いらっしゃい」

💙「………ん?お前なんか今日様子おかしくね?」

💛「そうか?」



いつもと違う、と翔太は早速見抜いている。頭の出来は俺と大差ないくせに、意外と人を見ているから油断できない。



💙「さては、なんかやましいことでもあるな?」


そう言って、じろじろと観察されるけど、もちろん隠してることなんかない。

むしろ翔太をどうやったら喜ばせられるか考えているところだ。



💛「いや…翔太、あのさ」

💙「ん?つくねなら2本買ってあるぞ」

💛「ありがとう。……じゃなくてさ」


こほん、と咳払い。

しかし、空気を読めないのかわざと読まないのか、翔太はお構いなしだ。


💙「とりあえず食べよう。話はそれから」


…………。


結局、プチ焼き鳥パーティーになってしまった。




💙「だはは!!!キスとラブレターの日だぁ??まったく阿部ちゃんも好きだねぇ」



ビール1本で酔っ払ったのか、白い肌をほんのりピンク色に染めて、翔太は笑っている。もともと笑いの沸点が低いからこれは素かもしれないが。



💛「でもさ、いいと思わない?」

💙「乙女かよ。いい年の男が揃いも揃って」



翔太はあくまでもやってられない、というような感じでこっちの話にまったく取り合ってくれなかった。


俺にはそれが少し不満だし、なんだかちょっと寂しい。 阿部たちのことが少し…いや、かなり羨ましかったのだ。


思い出深いキスと、ラブレターなんて。

なんか、初々しさがあるじゃないか。


すると、そんな俺の様子を見兼ねたのか、翔太が折れた。



💙「ほら」

💛「うん?」

💙「キス、したいんだろ?」



そう言って、目を閉じている。

ほんとに、ムードもへったくれもない。

それでも断る理由もないので、軽く、唇を重ねた。



💙「んっ…悪くないね」

💛「ちょっとタレついてるし」

💙「えっ」

💛「嘘だよ」



今度はもう少し長く。



💛「っはぁ……………」

💙「う………ん……」



その後、俺たちが阿部たちと違って、キスだけで済まなかったのは、飲んだ酒のせいにした。





次の日。

翔太が帰りがけに、くしゃくしゃになった紙をにやにやしながら見せて来た。



💛「あっ…」

💙「さんきゅー、照。帰りのタクシーで読むわ」



それは、捨てたはずの書き損じのラブレター。知らない間にゴミ箱から拾ったんだろう。


文章にしてもどれも嘘くさくて、結局描いたのは、翔太の寝顔のスケッチ。


見たら、どんな顔をするんだろう。


決して上手くは描けてないけど、愛しいと想う気持ちが少しでも伝わればいいなと思う。










おわり。

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コメント

6

ユーザー

いい、いい。 ムードもへったくれもないキスからやる事やっちゃうのも、しょぴが取り合わないのも、ひーくんが手紙の代わりに絵描いちゃうのも、しょぴがそれをわざわざ拾うのも、全部全部いわなべらしいキスの日とラブレターの日って感じがする。可愛い。

ユーザー
ユーザー

はーい!いわなべありがとうございまあす!!!💛💙

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