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3.멈춘 리듬
最初の課題曲ステージが終わった夜。
照明の残光がまだ網膜に残るほど、激しく、熱い時間だった。
ステージの端で、ハンビンは息を整えながら客席を見ていた。
汗を拭くその横顔に、
ハオはほんの一瞬、あの練習室で見た背中を重ねた。
——あぁ、本当にここまで来たんだ。
リハーサルのときから、何度も息を合わせたわけではない。
それでも、どこかで同じ拍に乗っている気がした。
終演後、すれ違いざまに
ハンビンが静かに笑って言った。
sh 「수고했어요. 진짜 멋졌어요.(お疲れ。ほんとにかっこよかった。)」
zh 「너도. 오늘 무대, 네가 제일 빛났어.(君もだよ。今日のステージ、君が一番輝いてた。)」
ほんの短い会話。
けれど、ハオにとっては
「また次も一緒に頑張ろう」という約束のように聞こえた。
その数日後。
番組から一週間の休みが告げられた。
参加者たちは久しぶりの自由を楽しみに、それぞれの時間へと散っていった。
ハオも久々にゆっくり寝ようと思っていた。
——けれど、三日目の夜。
静かな寮の廊下を歩いていると、
練習生のひとりが青ざめた顔でスマホを見つめていた。
「……보셨나요? 그 뉴스.……(みた?あのニュース。)」
その声に足が止まる。
画面には短い記事。
《ボイプラ参加者、交通事故により治療中か?》
という文字。
ハオの喉が、何かを言おうとしても音にならなかった。
頭の中が真っ白になって、
ただ「治療中」という言葉だけを何度も読み返した。
連絡を取ろうとしても、どこにも繋がらない。
番組のスタッフに尋ねても、
「詳しいことはまだわからない」としか言われなかった。
——“わからない”ほど、怖い言葉はなかった。
あの日鏡の前で揃ったリズム。
あの呼吸の合い方。
すべてが遠くなっていくように感じた。
夜、部屋に戻ったハオはイヤホンをつけ、
ハンビンと一緒に練習した曲を再生した。
音が流れるたびに、胸の奥が締めつけられる。
|「같이 연습해 보지 않겠습니까?(一緒に練習しない?)」
ハンビンの声が、記憶の奥で蘇る。
涙が零れる音だけが、静かな部屋に響いた。
happy end or bud end か選んでください^_^
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