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こんにちは、けるもです。

本編どーぞ!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



音がなかった。



聞こえなかったんじゃない。



世界から音が消えたのだ。



手を叩いて笑っていたり、うるさい缶のペンケースを落としていたり。



なにがどうなっているかわからない。



聞こえるはずの音が聞こえない異空間のようだ。



「星夏。」



ふいに、後ろから名前を呼ばれた。


「えっ」


聞こえないはずなのに声が聞こえた。



振り向くと、そこにいたのはおばあちゃんだった。


あ、夢か。


おばあちゃんはもうとっくに亡くなった。


いるわけがない。


けど、この異空間だ。


なにがあるか分からない。


「星夏。」


優しいおばあちゃんの声がもう一度私の名前を呼んだ。


「お、おばあ、ちゃん、?」


おばあちゃんっ子だった私は、おばあちゃんが亡くなってからその言葉をあまりしなくなった。

久しぶりにおばあちゃん、と言った。



「星夏。」


またおばあちゃんは名前を呼ぶ。

そして、続けた。


「今は、平和だよ。」


「え?」


聞いたことのある言葉だった。


私がまだ小さかった頃、おばあちゃんが口癖のように言っていた言葉だ。


その頃はまだ、その言葉について、理解もしていなかったし、おばあちゃんも教えてくれなかった。


特になんとも思わなかったその言葉が、どうと言う理由もないわけだが、急に知りたくなった。


特に深い意味はなかった。




「おばあちゃん、それについて教えて。」




おばあちゃんはまた、ニコ、と微笑むと言った。




「そうだね」









私のもう一つの“夏休み”は





ここから始まる。













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70

コメント

17

ユーザー

不思議な感じいいですね、、𓂃🫧‪ 参考にさしてもらってもいいですか?

ユーザー

えっ何何めっちゃ気になるんだけど

ユーザー

おばあちゃぁぁあぁん😭😭

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