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みどりいろ
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『沁みるかもしれないけど、ちょっと我慢してね…』
・・・
『…よしッ、と』
「…」
『大丈夫?』
「、……ありがとうございます………」
『…単刀直入に聞くけど、何で大雨の中、一人で傘も持たずに外にいたの?』
「……何も。」
『……この傷、は……』
『自分でやった?』
「……………言わなきゃいけない事ですか?」
『…言いたくなかったら、言わなくてもいいんだよ。』
『…言える?』
「………言いたく、ないです……」
『うん。』
『帰る?』
「ッ、……」
正直、帰りたくなんかなかった。
どうせ帰った所で誰も居ない。
居た所で問い詰められ、外に放置されるだろう。
最近は暴力も増えたため、尚更帰りたくなくなる。
温かいこの環境から離れたくない。
『…帰りたく、ない?』
「……はい………………」
『…ね、今日泊まっていかない?』
『今日誰も居ないからさ』
「…いいんですか…………」
『駄目って言うと思う?』
「すみません………」
『謝って欲しいわけじゃなくて、えと、その…』
「…ありがとう、ございます………。」
『…!はい、』
『親御さん……については触れない方がいいかな?』
「…すみません…………」
『謝んなくていいんだって!』
『大丈夫だから!』
「…はい………………」
『お腹空いた?』
『ご飯食べよ〜』
「いや、その…」
(グゥゥゥ
「!?!?」//
「いやッ、ちが、これは!」
『んははw、いーよいーよ、食べよ、w』
「……はい」
コメント
1件
ああ、この静かで重たい空気感……すごく沁みました。雨の冷たさとか「帰りたくない」って本音がぽろっと出ちゃう瞬間とか、全部が丁寧で。最後に(グゥゥゥ)で笑い合える距離感が、救いのように感じられてじんわり来ました。優しい人に出会えてよかったね……って心から思える一節でした。