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アーサー「考えてなかったです…何処かいいところないですか?」
リサ「いいところですか…うーん。」
アーサー「思いついた場所とかでも、全然いいです。」
リサ「そうですね…思いついた場所では無いですが、海の向こうの『リサーシュダット』とかですかね。」
アーサー「リサーシュダット、ってどんな所なんですか?」
リサ「各国の有名な研究者や学者たちが集まる国です。まぁ国といってもそこを治めるような君主的な存在はいないですけどね。」
アーサー「えっ、それは国として成立するんですか?」
リサ「そう思いますよね。でもそこら辺はしっかりしてるんです。」
アーサー「というと?」
リサ「5人の研究者や学者が国の代表としています。そして場所を提供しているだけで、税は無いみたいです。」
アーサー「成程、つまり研究者や学者向けの国なんですね。」
リサ「そういう事です。まぁ行ったらわかると思いますよ。」
研究者や学者がいるのか、面白そうだな。
それに記憶が戻るかもしれない。
なんだかワクワクしてきた。
アーサー「いいですね、行ってみたいです。」
リサ「お役に立ててよかったです。」
アーサー「わざわざすいません。」
リサ「いえ、全然大丈夫です。ところでアーサーさんはどういう手段で行かれるんですか?」
アーサー「うーん。何で行けるかわからないです。」
リサ「あぁ、そうでしたね。すいません。船や気球とかですかね。」
アーサー「船ですかね。高いところは苦手なので。」
リサ「そうなんですね。後、もし良ければなんですけど…」
アーサー「どうしたんですか?」
リサ「行かれるのであれば、少し頼みたいことがあるんです。」
アーサー「頼みたいこと?」
リサ「はい、そこに少し用事があるんです。」
アーサー「用事というと?」
リサ「出来たらでいいけどなるべく早くしてほしいといわれた仕事があるんです。」
アーサー「成程、つまりその仕事を手伝ってほしいという事ですね。」
リサ「そういう事になりますね。手伝っていただけますか?」
アーサー「任せて下さい。で、どういう内容なんですか。」
リサ「それは今すぐ教えたいのですが、生憎まだ他の仕事が残ってまして。」
アーサー「えっ!どうするんですか?」
リサ「これを。」
持ち歩きやすい大きさの薄い銀色の金属板に、横に何個かボタンがあって、表面のボタンを押すと黒い部分に光が放たれる何かを渡された。
アーサー「何ですかこの不思議な物は?どのようにして使うんです?」
リサ「これは、通信するための物です。それが振動すると緑の円が黒い部分に出てくるの、でそれを押すと私と話せます。」
アーサー「通信するための魔道具的な物って感じですね。」
リサ「はい、後の事情はそれを使って話します。」
アーサー「分かりました。」
リサ「後とこれも。」
小さめの袋を渡された。
中には金や銀、銅などの貨幣が入っていた。
リサ「これを使ってリサーシュダットまで行ってください。生活費なども入っていますのでご安心ください。」
アーサー「わざわざすいません。」
リサ「ではまた。」
アーサー「はい、また会いましょう。」
僕はリサさんにお礼を言い、その場を去った。そして港に向かった。