愛憎奈落〜短編版〜

ほんの数日､幸せな時間だった両思いでいれること､すごく何度も愛情表現をしてくれることとても嬉しかった。

しかしそれも束の間でした。

「付き合ってるパートナーおるねんけどね」

この夏の突然の発言で私の中の何かが止まった。「は？え？？」私はすぐ意味を飲み込めずにいた。そう､彼女は私のことを最初から浮気相手・愛人相手にしていたのです。恋愛において私は浮気は嫌いな人間です。怒りと驚きが混ざったような何とも言えない感情で夏に色々問いました。しかし「どっちかなんて選べない､どっちも好きやもん」

パートナーさんも女性でした。

幸せが奈落に突き落とされたような感覚､気持ちがなかなか整理できない自分

反面私は､そのパートナーさんにも申し訳ない気持ちでした。浮気されてるなんて…

「この事パートナーさんにも伝えて‼︎」

私はどちらも選べずにいる夏にそう言うと､しばらく考えた夏は「分かった､フェアじゃないもんね」

この時のフェアという言葉には違和感を感じましたが､夏はすぐその場でLINEで報告をしました。向こうもこの事を知れば現状が変わるはずだと思っていました。

しかしその考えは甘く､私には到底理解できない､今まで生きてきて初めての反応を聞くことになりました…