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僕らの日

1 - 僕のお話

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2022年02月23日

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今日は一段と気分がいい。

なんせ街中が僕達で埋まっているからだ。散歩をするといつもより向けられる四角い板。(人間はスマホ?とかって言ってるけど)

今日は気分がいいからとサービスで可愛い顔を向けてやったら途端にキャーキャーと黄色い声を上げ出す。

いつもならうるさいって思うけど、今日は“僕らの日”だし許してあげるよ。

そんなことを何回か繰り返した後に辿り着いたのは、少し暗い路地裏。そこに光る6つの光。


「やあ、久しぶりだね」

「遅れてきたのに第一声がそれか?」


「本当よ。私達はちゃんと走ってきたのに、なんで歩いてるのよ」

「まあまあ、今日は大変だし仕方ないじゃない」

野良猫の頃に出会ってから仲良くしてる3人(匹?)だ。

今日は久しぶりにみんなで集まって会議みたいなのをするらしい。久しぶりといっても1週間前に遊んだばっかりなんだけどね。


「そうなんだよ。ここに来るまで何回僕の写真を撮られたか」

「私もいつもより多く撮られたわ」

「僕も撮られたよ」

「全く少しぐらい対価を用意してから撮れよな」

「ササミとか?」

「ああ。ササミなら全然いい…ってそういうことじゃなくて」

「今日集まった理由よね」

「今日は飼い主達がなんか張り切ってるもんね。僕なんて追い出されちゃった」

「俺もだ。何やら飼い主同士でなにか企んでるらしいが…」

「今日はいつものブラッシングを終えたあとに好きに外出していいよって言われたわ」

「僕も。とりあえず昼ぐらいまで遊んできてって言われた。」

「何を企んでいるのやら…」

「まあ、今日はゆっくり過ごしていいんでしょ?みんなで色んなとこ回ろうよ」

「そうね。お昼まではゆっくり散歩しましょ」

「どこを回るんだい?」

「いくつか目星はつけている。だが…」

「そんなの好きに歩いたらいいじゃん」

「…言うと思った」

「だろうね」


それからいつもの近況報告という名のおしゃべりを終えて、僕らはゆっくりと歩き出した。

相変わらず向けられる板は多くて鬱陶しいけど、ルナがその度にポーズをとるからおかしくてずっと笑ってた。

色んなところを自由気ままに歩いて、気になるものには飛びついたり寄り道を沢山したりしていると、お日様は段々と上へ上へ昇っていった。

楽しい楽しい散歩ももう終わりに近づき、いつもの会議場所へ戻って今日の楽しかったことをそれぞれ言い合い、そろそろ帰ろうかとなった。

そんな時、


「あ、いたいた」


僕らなんかよりでかい影が4つ。ぞろぞろと近づいてきたその声には聞き覚えがあった…というより、いつも聞いてる声だ。


「やっぱりここに居たのね」

「いつもここを集会所にするもんね〜」

「汚れるから違うところにしろって言ってんのに」

「まあ俺らが拾ったのもここだし、なんか愛着でもあるんじゃない?」


そうだぞ。飼い主。僕らが出会ったのもここなんだから、愛着があるってレベルじゃないんだよ。

そんなことを訴えているとひょいといつものように雑に持ち上げられる。僕の他にも抱えられているし、連れ帰られるんだろうけど、なんか同じ方向に向かってる気がする。タクヤとルナの家は逆じゃなかったけ?


「今日はな、猫の日だろ?」

「朝から構い倒したかったんだけど、猫の日ってことは君らの日なんだから、今日は好きなことをさせてあげようってなったんだよ」

「4人でな、話し合ったんだ。みんなの好きなことはなにかってな」

「最近は外に出るのが多かったし、午前中は好きなだけ遊びに行かせて、午後は私達も含めてみんなで遊ぼうってなったのよ」

「マグロとかのプレゼントもたくさん用意してるからな」

「ササミもね」


その言葉を聞いて僕とランの目は輝いた。しっぽも上機嫌になっちゃうよね。



それからみんなで夜まで遊んだり寝たりご飯を沢山食べたりして楽しい一日を過ごした。


やっぱり“僕らの日”は最高だね!!!

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