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💙翔太side



スタッフが1時間の休憩を告げて、俺たちはこの間に飯を食うことになった。



💜ひゃっほー!ここの唐揚げ弁当美味いんだよなあー


🤍やったあ!



メンバーが次々に弁当を取りに行くので、俺もその列に並んでいると、目黒が



🖤はい


と、俺の分を渡してくれる。


💙さんきゅ


🖤しょっぴー、この後、いい?


💙わかった



食後。



俺たちはまだメンバーたちが談笑している楽屋を出て、なんとなく人気のない衣装室へ入った。

ここには様々な番組で使う衣装が並んでいる。スタイリストさんも同じタイミングで休憩に入っているから人はいない。



💙話ってなに?あんま時間ないけど…


🖤しょっぴーにどうしても言いたいことがあって…




❤️涼太side



楽屋も休憩中は騒がしい。

何人かのグループが雑談で盛り上がっている。

俺はコーヒーを入れて、自分の席に戻ろうとしたのだが…



🤍うはははは!康二くん、ウケる!!!


❤️わっ!!!



手を叩いて爆笑するラウールが大きく後ろにのけぞったせいで、俺は手に持っていたコーヒーを盛大にこぼしてしまった。



🤍あ!ごめん、舘さん!



慌ててラウールが謝るも、俺の衣装はコーヒーまみれだ。



🧡ごめんやで!火傷してない???


❤️いや、大丈夫…



火傷には至らなかったが、衣装はばっちり汚れている。困った…。このままでは撮影が続行できない。



💛おいおい、舘さんの衣装着替えないとまずいな


💜気をつけろよー


🤍俺、衣装さんとこ行ってくる!


❤️いいよ、ラウール。俺が行って着替えもらって来るから…


🤍ほんとに、ごめんね…🙏



子犬のようなうるうるした目で必死に謝るラウールに怒れるやつなんて誰もいないよ笑



ラウールも康二もひたすら謝っていたが、俺は二人の同行を断って、一人で衣装室へ向かった。

替えを探そう…。



カチャ…🚪



衣装室に入ると、誰かの話し声がした。

声をかけようと思ったその瞬間…



🖤しょっぴー、俺と付き合ってください



俺は思わず息を呑んだ。

これは…目黒の声?



💙え……


🖤ずっと好きでした


💙……



ここからじゃ目黒に隠れて翔太の顔がよく見えない。

それに、これは第三者が聞いていい内容じゃない。

でも…

翔太の答えを確かめたくて、部屋から出ることもできない。

俺は金縛りにあったようにその場に立ち尽くしていた。



あー、俺って最低だ。



🖤どう……かな?


💙いや、、、マジで言ってんの?


🖤マジだよ


💙ドッキリとか??だとしたら趣味が悪い…



次の瞬間。

ぐいっ、と目黒が翔太を抱き寄せ、そのままの勢いで唇を奪った。

翔太もいきなりのことで唖然としているのが伝わった。



🖤ずっと…こうしたかった……


💙………


🖤俺じゃだめ?



俺はもうそれ以上は耐えられなくなり、音も立てずそっと衣装部屋を出た。




💙翔太side



🖤ずっと…こうしたかった……


🖤俺じゃだめ?



目黒にいきなり抱き寄せられ、さらに唇まで奪われて、俺は意味がわからなくて固まっていた。

胸の動悸が収まらない…



いや、なんで?

急に??

いや、本当にわけわかんないんだけど!



ドッキリ?

ドッキリでほんとにキスまでするか???



混乱した頭で周囲を見回すが、カメラらしきものはどこにも見当たらない。



🖤しょっぴーは俺のことどう思ってるの?


💙どうもこうも…


🖤何とも思ってない?



目黒の目は真剣で、なんていうか、すごくまっすぐに俺を見ている。




いや、かっこよ……




って!

そうじゃなくって!!!



💙いや、だって俺たち男同士だし


🖤男とか女とか関係ないよ


💙いやあるだろ


🖤俺はどんな女の子よりしょっぴーのことが好きだよ


💙え…



思わず、きゅん、としてしまった。

いや、チョロいな俺。

しっかり考えろ。

それに俺には…



💙めめのことそんなふうに見たことなくて


🖤じゃあ今日から見て。返事は考えてからでいいから。


💙そんなこと言われても…


🖤じゃあ俺先に戻るわ


💙………ちょ!待てよ!




目黒は返事を待たずに部屋を出て行った。



いや、どうしたらいいんだよ?

ぜんっぜんわかんねーーーー

俺の気持ちを置いてくなよ……





💚亮平side



目黒のことが心配で廊下に出てみたら、目黒が戻る前に、涼太が怖い顔をしてこっちに来るのが見えた。

衣装にはさっきのコーヒーのシミがついたままだ。




💚なんか、あったのかな?



放っておけなくて、俺は涼太を追いかけた。

涼太は非常口から出て、非常階段へとずんずん歩いて行く。

俺も続いた。

あんな怖い顔の涼太を見るのは初めてだった。




💚涼太っ!



少し降りた階段の踊り場にうずくまる涼太がいた。

反応はない。



💚どうかしたの???



少し肩が震えている。

もしかして泣いてるのかな?と思ったら、ようやく少し顔を上げた。

ここからじゃ泣いているのかはよくわからない。



❤️話って、なに?


💚え?


❤️俺に話があるって言ってたじゃん


💚あ、うん。でも…



明らかに普通じゃない涼太に戸惑っていると



❤️阿部


💚うん


❤️俺たち、付き合わない?


💚え……


涼太はもう一度はっきりと言った。


❤️俺と…付き合ってほしい














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