番外編 __15  本当の恋
 
 
 流亜side
 
 私は恋をしている。
 
 
 みんなもご存知の通り、深澤辰哉に。
 
 
 だけど、最近悩んでることがある。
 
 
 ドラマのキスシーンが、結構濃厚なものであったこと。
 
 
 正直、ちょっとだけ嫉妬した。
 
 
 だけど嫉妬よりかは、好きになってほしい、という気持ちが強かった。
 
 
 未成年に、シェアハウスのただの住民に、どうやったら恋してくれるだろう……
 
 
 私にはわからない。
 
 
 だから、阿部ちゃんに聞くことにした。
 
 
 
 流「あべちゃん〜‼️」
 
 
 
 阿「流亜?呼んだ?」
 
 
 
 流「うん!」
 
 
 
 阿「どーしたの、珍しいね、笑」
 
 
 
 流「実は、私、ふっかさんのこと好き、みたいで……」
 
 
 
 阿「っ、」
 
 
 
 流「どうやったら、好きになってくれるかなぁ、って、」
 
 
 
 阿「そのさ、好きなのは確定なの❓ほんとに、?」
 
 
 
 流「この前出かけたときに、なんかドキドキするなぁ、って」
 
 
 
 阿「それ本当に?」
 
 
 
 流「……でも、嫉妬、しちゃうし…」
 
 
 
 阿「それ他の人にはしないの?」
 
 
 
 流「……どう、だろ…」
 
 
 
 阿「ふっか…ね、」
 
 
 阿部ちゃんは寂しそうに眉を寄せると、口を開いた。
 
 
 阿「俺、流亜ちゃんのこと好きだよ。」
 
 
 
 流「……え、?」
 
 
 
 阿「俺は、流亜ちゃんが好き。流亜ちゃんが俺を好きになれば、両想い。」
 
 
 
 流「でも…」
 
 
 阿「俺なら、ちゃんと流亜ちゃん大事にできる。キスシーンもしない。彼女第一にするから。」
 
 
 流「っ、」
 
 
 
 その言葉は、魅力的だった。
 
 “好き”  “第一”  “大事”
 
 
 私が言われたことなくて、求めてたものだった。
 
 
 お父さん見たいな人が欲しかった。
 
 
 
 阿「俺が、本当の好き教えてあげるよ。」
 
 
 
 その言葉に、思わず私は頷いていた。
 
 
 
 
 
 
 
 佐「いっただきまーす!」
 
 
 あれから、ちょっとしたアプローチをしてくれるようになった。
 
 
 目があったら笑いかけてくれたり、
 
 
 優しくしてくれたり。
 
 
 2人の時は、好きって言ってくれることもあった。
 
 
 その度に胸の奥が熱を持って、嬉しかった。
 
 
 阿部side
 
 
 阿「そういえばさ。今日俺、流亜ちゃんとデート行ってきてもいい?笑」
 
 
 ある日、それすのの収録会場で8人に話した。
 
 
 8人「ぶっ、」
 
 
 岩「んんっ、ん…阿部、ほんと?」
阿「うん、笑」
深「あ〜、ん〜、まぁ、いいよ?わら」
阿「ん、じゃあ今日はホテルに…」
8人「やめろ(やめて)」
阿「笑、冗談。遅くに帰って来れ、るといいな。笑」
向「告白するってこと?」
阿「うん。w」
もうしてるけどね、笑
深「……頑張れ、な、笑」
阿「ありがとっ、笑」
やっぱふっかは優しい。優しすぎる。
阿「んじゃ、今日連れてくね。」
そう言った瞬間、ドアが開いた。
流「おはよう、?」
阿「おはよ、今日なんか課題とかある?」
流「ない、けど…」
阿「んじゃ、出かけよう?笑」
流「いい、ですよ、?」
阿「んじゃ、動きやすい格好してね〜!」
そう言って俺も準備を始めた。
コメント
6件
同期二人とも告った...((そうですねぇ~、だからなんでしょう