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夏休みも中盤に差し掛かった。
僕は、明後日教時と遊ぶ約束をしている。
そのための準備の日だ。明後日僕は教時と今のところふたりで遊ぶ予定だ。
誰か呼べる人がいたら呼んでもいいと言っていたが僕は最近クラスに馴染み始めたためそんなに仲のいい人はいないので、誰も呼べなかった。教時とふたりで遊ぶのはなにか気に食わないが楽しそうだからよしとしよう。
教時も暇そうな人がいたら呼ぶらしい。
「私が呼べる人いてその人呼んだらその人と絶対仲良くなること!」
そう言われていた。あまり気が乗らないが変わると決めたのだ。絶対仲良くなる。
教時は優しくてとても話しやすい。こんな僕に関わってくれる時点でいい人なのに、変わるのまで手伝ってくれる。お人好しすぎる。
時間はあっという間にすぎた。
遊ぶ日になった。教時は友達を3人連れていた。
「おはようございます….」
緊張して声があまり出せなかった。
美雪「おはよ、もー緊張しすぎでしょー、ふつうでいいんだよ」
教時は僕が馴染みやすいように軽い感じで優しく、さっと指導してくれた。
教時が連れてきてくれた人は右から
藍原 夏
胡桃川 桃海
衣束 速太郎さんだと紹介してくれた。
藍原さんは見るからに美人でオーラに溢れていた、多分すごい人だろう。
胡桃川さんは明るい人だ、初対面で暗そうな僕に「テストの時画数多くて大変なんだよね〜」と気作に話しかけてくれた。
衣束さんはすごく真面目そうだった。でも硬い感じではなく、節度がある感じだった。やることはやる本当にダメなことは怒る。そういう人だ。と教時からの説明が入った。
なぜ、衣束さんだけ説明を?と聞くと真顔でめんどくさくなるからと言ってきた。言っている意味はよく分からなかったが教時が言うということはそうなんだろう。
「そういえば今日どこに行くの?教時、僕にはなんにも言ってくれなかったけど、最後まで秘密って。」
夏「え〜!?美雪っち伝えてなかったのー!?彼ピに伝えないとかやばめ〜」
前言撤回、藍原さんはめっちゃギャルだった。
見た目からは全くわからず騙されるところだった。
すると、美雪が近づいてきた。
美雪「ごめんね、夏不器用なとこあってさ、あんたと仲良くしてやってって言ったらどうしたら上手く仲良くなれるかって考えて、血迷っちゃったらしくて….」
小声でそう伝えてきた、藍原さんは不器用だけど優しい人らしい。ギャルじゃなくて良かった。少しほっとしていた。
「藍原さん無理しなくていいよ藍原さんならいつも通りでも仲良くできそうな気がするから。 」
夏「美雪!!あんた言ったでしょ!!もー!!バカーー!!」
教時と藍原さんはいつもこんな感じらしく、仲良く追いかけっこしていた。高校一年生とは思えない。ただそれを見てる衣束さんと胡桃川さんは親のような温かい目で見守っていた。
「その、それより、どこに行くか教えて?」
美雪「あー、そうそう、これから行く場所はね….」
教時がそこまで言うと衣束さんに担がれた。僕は一瞬理解できなかったがこのまま運ばれるのだ。と思った。衣束さんは身長が180近くあり大きい。僕と同じかそれ以上ある。
胡桃川さんはその様子も温かい目で見守っていた。「親か!!」とツッコミそうになったが初対面なので自重した。
数分担がれたあと、藍原さんにとんでもなく素早い目隠しをされた。どうやら、藍原さんは手先が器用らしい。表現は不器用なのに手先は器用なんだ。と教時が言った時思わず笑ってしまった。このグループの定番ネタらしい。
衣束さんは、黙々と何一つ話さず息一つ乱さず僕を担いで運んでいる。なにかの作業員かと僕たちを見た人たちは言っていた、そして、何回も2度見された、らしい。
そして、目隠しされてからさらに数十分。間に電車やバスを挟んだ音がしていた。多分それなりに遠い場所に来ている。
美雪「今日、遊ぶ場所はここ!!!川!」
誰もいない貸切のような川に案内された。
近くに海があるのか潮の匂いがする。
美雪「ここね、はやちゃんの私有地なの。 」
衣束さんは、はやちゃんと呼ばれているらしい。そして、この見渡す限り山。この広大な土地は衣束さんの私有地らしい。
「すっげーーー!!!」
子供のようにはしゃいでしまった。でも、こんなに広い土地を衣束さんが持っているというのだ、少しは男心がくすぐられるのも当然だろう。
美雪「子供みたい。」
案の定、言われてしまった。
自分でも自覚してたため否定はしなかった。
「こんなの持ってるって思ったら凄いって思うのは当然だろ!」
「ってか、そのための水着か。潮の匂いがしたからてっきり海かと思った。」
速太郎「海にも行けるぞ、貸切で。」
「え、?」
僕が驚いたのは海へも貸切で行けることではない。確かにそれも驚くが….
「衣束さん、声高っ」
見た目とのギャップについつい笑ってしまった。
僕が笑ったのを見て、つられたのか教時も笑い始めた。
そして、全員笑い始めた。
速太郎「笑うんじゃない!」
その声ももちろん高かった。さらに、爆笑した。
美雪「もう!毎回笑わせないでよはやちゃん!」
「もしかして声が高くて女の子みたいだからはやちゃんってこと?」
美雪「正解!!」
さらに、笑いが起こった。
この呼び方の始まりは藍原さんらしい。
初めて藍原さんが衣束さんと会話をした時、声で女の子と勘違いして「速太郎….ちゃん?」と呼んでしまったことが始まりだとあとから教時に聞いた。
桃海「ほら!時間無くなっちゃうから入ろ!はやちゃんはバーベキューの準備!!」
速太郎「俺も川入りたいよ」
桃海「水着忘れたあんたが悪い。どうせ家にバーベキューの道具取りに行くんだからついでに水着取ってきな!」
美雪「みんなで楽しく遊ぼ!!」
教時がとっても輝いて見えた。
「可愛い….」
思わず口から漏れていた。
美雪「なんか言った?」
「な、なんでもない!はやく遊ぼ!!」
僕も遊びに向かった。
コメント
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みぅだよ🤍 第4話、読んだよ〜。 夏休み、教時たちと川遊び! 最初は緊張してた主人公が、少しずつグループに馴染んでいく感じがすごく自然で読んでてほっこりした🥀 藍原さんの「不器用だけど優しい」ってとこも、教時が小声でフォローしてるところもすごく好き。 そして衣束さんの声が高いギャップ、めっちゃツボだった笑 「可愛い…」ってつい漏らしちゃう主人公、わかるよ。 続きもすごく気になる〜🌙
#異世界転移
花月夜れん
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