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続き気になる〜🥹🥹
昔からずっと好きなものがあった
『………可愛い…』
それは女子なら恨んでしまいそうな可愛い女の子。
そして俺は好きだったんだ。
その娘の着る
可愛い可愛い服が
ピンク色のスカート、長めのワンピース、ふりふりの洋服、全身水色の可愛い服
可愛い服が昔からずっと大好きだった
――――――――
『お母さん!』
ランドセルショップ。そこで母に話しかける。
「どうしたの?」
『俺、ピンク色がいい!!』
「………ピンク…?」
『うん!』
「……よく聞いてsha」
『…?うん』
「ピンクはね女の子の色なの」
『…女の子の?』
「そう。shaは男でしょ?」
『うん』
「だったら黒や青色にしなさい」
『うん…』
男の子はピンクを好きになっちゃだめ。
可愛いものを好きになっちゃだめ。
男の子は男の子らしく
かっこいいものを好きじゃないといけない。
でもそれってさ、
おかしくない?
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ーーーなさい
ーーーーーsha!
ーーーー起きなさいッsha!!
『フガッ』
誰かの声で目が覚める。
「随分気持ちよさそうに眠っていたなぁ…?」
あっ、先生だ。
え、?今なんの時間?
『え?』
「sha!ここを解いてみろッ!」
あっ、今数学の授業か
………………
いや、俺にこんな問題分かるわけがない
『あっ〜、えっと』
「………まあいい!」
「次、md!解いてみろ!」
「えっ俺ぇ〜ッ!?」
クラスで笑いが起こる。
俺もあんな風にできたらな。
俺はいわゆる陰キャ
あんな風に俺がやっても、冷たい空気になるだけ。
陽キャだけが許される行為なんだ。
だからずっとこのままでいい。
ボッチのままでいい。
いい…はずなんだ。
ーーーーーーーーーーー
一人で家に向かって歩く。
…あ〜ぁ。
つまんない人生。
着たい服は外でも家でも着れず。
友達もまともにいなく。
親は俺に興味が無いくせに、男女差別だけ無性に押し付ける。
自分の価値観を我が子に押し付ける。
…我が子とも思ってないかも。
だって俺は…
普通じゃないんだから。
『……タヒにてぇ』