「鶫(つぐみ)ちゃん!バイバイッ!」
「…それ、こっちの台詞だよ…雅(みやび)ちゃん」
裁ちバサミを握る雅の身体が、ツツツと前に動く。
それと同時に、鶫はバッティングフォームを整え、
全力でバットを振り抜いた。
パキャッッッ!!!
一球目、鶫のバットは内角高めの球をとらえたように、
雅のナイフを華奢な指ごと叩き潰した。
「はぎぃっ!」
「手…潰れちゃったね。」
「あ…あはっ! まだまだ、こっからだってばっ!」
二球目、雅が後ろ手に隠していた出刃を振り下ろすが、
鶫は球種を冷静に見極めるように呼吸を合わせ、
雅の脇腹にバットを打ち込んだ。
ずどっっっ!!!!!
「うぐっ…あっ、はっ…はっ、はっ… 。」
肺の中の空気が一瞬で空になった雅が、その場に膝をつく。
しかし、鶫の打順はまだ終わってはいない。
「ちょ…まだやる気?」
「…うん。だっ******************
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