今から約46億年前この星が産声をあげた。
その名は後に地球と名付けられる。
私たちが過ごしているこの星がそう地球だ。
これから作られていく物語は地球であって地球ではないお話。 遠い遠い次元の平行世界のお話。
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2006年3月9日
「只今より、第100回歯車小学校の卒業式を開催します。卒業生入場」教頭先生が真剣な趣で発する。
1組、2組の順に行進し全員が席に着いた。
「卒業生着席」進行を勤める先生が話す。
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「卒業生起立」進行の先生が話す。
「最初は緊張した」「1年生」
「みんなで走り回った」「初めての遠足」
「初めてのクラス替えで胸を躍らせた」「2年生」
「下級生が入ってきて少し大人になれた気がしました。」
「低学年を纏めるようになった」「3年生」
「歯車大昆虫館と歯車科学館」
「初めての社会科見学」
「種目が増えてさらに白熱した」「運動会」
「高学年の仲間入りをした」「4年生」
「金賞を取った」「市の音楽会」
「初めての」「クラブ活動」
「高学年として責任が芽生えた」「5年生」
「野外活動で作っておいしかった」
「カレーライス」
「お米の育て方を学んだ」「農業体験」
「最高学年として下級生を引っ張った」
「6年生」
「6年間遊んだ」
「サッカーにドッヂボール」
「一生懸命お仕事をした」「職業体験」
「思いっきり遊んだ」「修学旅行」
「初めてリニアモーターカーに乗りました」
「今まで送る側だった」「6年生を送る会」
「6年間最後の思い出」「卒業旅行」
「あんなに小さかった、僕たち、私たちが」
「今日、卒業生として」
「今この場に立っています」
「この6年間ありがとうございました」
「少し寂しいけど 中学校でもがんばります」
「卒業生着席」進行の先生が話す。
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在校生からの歌唱、お見送りの言葉、PTA会長の言葉などが終わり、後ろの席の生徒の家族らの中には顔を濡らしている方も居た。
オーシェンもそのうちの一人だった。
「ごめん、俺行くわ、P.P.が産まれる前から追ってる奴の目撃情報が出た」賭輝が拳を握りしめながらも言う。
そうして賭輝は署へ戻っていった。
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「卒業証書授与」進行の先生が話す。
皆、順に卒業証書を受け取り一言づつ話していく。
「卒業生代表、覇打潔」進行の先生が話す。
「はい」潔は舞台の方へ歩いていく。
「卒業生起立」「卒業生代表からの言葉」
進行の先生が話す。
「在校生、卒業生のご家族の方、先生方、来賓の皆様、おはようございます。6年1組覇打潔です。
来賓の皆様、今日は遠いところからご足労くださりありがとうございます。
在校生のみなさん、僕たちが卒業すると言うことは、この学校から居なくなるということです。
これから入ってくる下級生達を引っ張っていってください。
特に5年生、あなた方が次の6年生です。
僕たちも去年、卒業生達から託されました。後は任せましたよ。
先生方、僕たちをここまで育てていただきありがとうございました。
これからもっと成長して立派な大人になれるよう精進していきます。
そして卒業生のご家族、お母さん、お父さん方、今までありがとうございました。
そしてこれからもよろしくお願いいたします。
大きくなったとは言え、まだまだ子供のままなので僕たちを側で見守ってください。
最後に皆様本当にありがとうございました。
以上で僕たちからの言葉を終わります。」
「卒業生着席」潔が戻ると進行の先生が話した。
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「これにて第100回歯車小学校の卒業式を終了します」教頭先生が話した。
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P.P.達はみんなで写真を撮ったり、友達の家族達と話していた。
「勇騎、写真撮ろうぜ」潔が少し恥ずかしそうに言う。
「おう、俺ら一生親友な」P.P.がそう言うとシャッターが切られ一枚の写真が撮れた。
「先生これ」潔が職員室に急いで駆け込むと、先生にさっき撮った写真の画面を見せ、印刷してもらった。
「ありがとう、じゃぁ」潔は画面に写った写真を消去し、一枚の写真を持ってみんなが集まっている運動場に駆けつける。
そっと写真を白い箱に忍ばせた。
そうタイムカプセルだ。
先生と端っこの方に埋める。
その日はみんなで名一杯遊んだ。
To be continue.
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