タクシー内のラジオが流れる静かな空気、私の肩に寄り掛かり、気持ちよさそうに寝息をたてる同僚。
(私は悪くない……私は悪くない……!)
窓の外を流れていく夜の繁華街の景色を呆然と眺めながら、私のアパートに着くのをおとなしく待つ。
っていうか、一人にしないでなんて女が言うセリフだもの。きっとそれをシラフの男に言われたとしても、私は無視していただろう。
だけど、帰る間際にあんなに寂しそうな声で言われたら連れて帰るしかないじゃない。誰だってそうしてる。
「お客さん、着きましたよ」
「ありがとうございます」
「彼氏さん熟睡してますね、部屋まで運ぶの手伝いましょうか?」
「……大丈夫です」
運転手さんの申し出を断り、タクシーからなんとか雨宮くんを支えて降ろす。アパートの自分の部屋に帰って来たのは日付が変わる頃だった。
ふらふらしながらなんとかベッドに雨宮くんを寝かせると、後悔がどん***********
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