──第3章──
──ある少年は奇跡を恨んだ。自らに価値はないと思い、恨んだ。
──ある少女は奇跡をチャンスと見た。自らにこれからを変える力があると思い、チャンスと見た。
──ある少年は行動を起こし、絶望したが、ある少女は行動せずに身を潜めた。
──ある少年は自らの「路」を他人に閉ざされ続けていたが、ある少女はそれまで自らの「レール」自らで引いてきた。
しかし、不思議なのは、こうも違うものを歩んできたにもかかわらず、その二人はこの場に居合わせているということだ。
果たしてこれは偶然か必然か……
それとも奇跡か……
いずれにせよ、ここからまた「レール」は広がって行くことになるだろう。少しそれを見ていくとしようか。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!