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ソフィア「本当に思ってる?」
メリンダ「ウフ、少しは思ってるわ。」
ソフィア「…そう。」
少しは思ってるのね。
メリンダ「ウフフ、ほら次よ。『英雄を泣かす尾針の毒』。」
英雄…蠍か。
鋭く尖った針が、私を目がけて地面に突き刺さっていく。
相変わらずデカいわ。
メリンダ「ウフ、『警戒色の毒針』。」
今度は一つではなく、多くの。
そして、小さめの額縁が私の周りをブンブンと飛んでいる。
立派な尾針が私に向かってきた。
フラスコを割り、攻撃の準備をする。
ソフィア「『サラマンダー』頼むよ、あれ焼き払って。」
大きく息を吸い、火炎を吐いた。
全て焼き払ったと思った。
生き残った一つの針が腕に刺さった。
ソフィア「痛!」
メリンダ「ウフフフフ、焼くならちゃんと焼かないと。」
ソフィア「うるさいわね。」
チッ、面倒なことに。
解毒剤、あったかな?
メリンダ「ウフフフ、この毒はもって10分ってとこかしら。」
ソフィア「ハァー、タチ悪いわね。」
漏れ出す息は少し震えている気がする。
メリンダ「ウフフ、頑張って。ほら、次行くわよ。『切り裂く二つの大鎌』。」
カマキリか。
勢いよく振る鎌を避ける。
しかし、さっきと違うのは、着地した時の足のふらつき具合。
これもさっきのせいかしら。
メリンダ「ウフ、『噛みつき尽くす盲目の黒の大群』。」
うわっ、額縁から蟻が出てきた。
それもあまりにも多い。
燃やすのではキツイかも。
いよいよキツイわ。
メリンダ「ウフフ、軍隊蟻が貴方を骨まで噛み尽くす。」
ソフィア「そうね…知ってるわ。」
メリンダ「ウフ、どうする?諦めて死ぬ?それとも最後に百足…見る?」
ここで死んでも何にもならない。
なら…ここにある全てを…圧縮する。
ソフィア「…潰す。」
メリンダ「ウフフ、面白いこと言うのね。でもどうやって?ここには落石になるような物もない、崩落させるのも難しいじゃない。」
ソフィア「…そうね、無ければ…作ればいいじゃない。」
メリンダ「ウフフフ、何を言っているの?」
ソフィア「見たら分かるわ。見ときなさい、ペシャンコにしてあげる。」
メリンダ「ウフフフフ、ついに頭が狂ったのかしら。」
ソフィア「フッ、それは元々貴方でしょう。」
メリンダ「ウフ、言うじゃない。あんまり言うのは、好きじゃないわ。」
ギロリと強い眼差しを私に向ける。