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ちいさな手の、まほうの道

17 - 第17話 星の女王さまにお願い

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2025年08月17日

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紙の上に鉛筆をにぎって、わたしは大きく「ほし」と書いた。

でも、つぎの言葉が出てこなかった。


「ええと……“おねがいします”って、どう書くんだっけ?」


お兄ちゃんやお母さんはいつもスラスラ書いてるけど、

わたしはまだぜんぶの字を覚えてない。

ときどき、ひらがながぐるんってひっくり返っちゃうし、

似ている字はどっちがどっちかわからなくなる。


でも、どうしても伝えたいことがある。

わたしは鉛筆をぎゅっとにぎりしめて、

ちょっとずつ書いていった。


「おにいちゃんを、なおしてください」


途中で字が大きすぎたり、

“なお”が“さお”になっちゃったりしたけど、

それでも心をこめて書いた。


最後に、小さな星の絵を描いた。

きらきらしてほしいから、

えんぴつの線を何度もなぞった。


書き終わった紙を見て、

わたしは深くうなずいた。


──これで、星の女王さまに届くはず。


でも、どうやって渡せばいいんだろう?

空はあんなに高いし、

わたしの声はきっと届かない。


「……だれかに、お願いしなきゃ」


そう考えながら、窓の外に目をやると、

森の奥で、小さな光がゆらりと動いた。


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