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コメント
1件
おつかれさま〜!🌙 めっちゃ熱いバトルだったね🔥 デーダン、デカいし凶暴だしでヤバかったけど、バッターの冷静な駆け引きとアドオンの連携が光ってた…! 特に「もっと視野を広げろ」からのアドオン逆転、痺れたよ〜😭💕 最後の子供の「はじまっちゃった」って意味深すぎて続きが気になる…! 次も楽しみにしてるね⭐
浄化進行中……。
「痛い目見せてやろうじゃねェか。イカレたビョーキ野郎。テメエの顔を引き裂いて、そのシャクに触るニヤニヤ笑いを取っ払ってやるよ」
デーダンは、バッターが振り下ろしたバットを片手で止めながら、そう言った。
バッターはデーダンの腹に蹴りを入れ、怯んだ隙にバットを取り返す。
一方のデーダンは、すぐに態勢を立て直し、懐から取り出した小さな針をバッター目掛けて投げつけた。
バッターはそれを避け、代わりにアドオンを突撃させた。
シャチハタの郵便部署で見せた様に、デーダンの体を締め付けようとするアドオンに、デーダンは10インチほどの針を突き刺した。
アドオンはその攻撃にもろに当たってしまい、思わず後退する。
「どうしたよ。なあビョーキ野郎。バットを振るしか能のねえヤツに、俺が殺せるかよ!」
デーダンは叫びながら前進し、その巨腕でバッターを殴りつけた。
間一髪でバットを身体との間に差し込む。
それでも勢いを殺しきれず、バッターの身体は壁際まで吹き飛ばされた。
その隙を、デーダンは見逃さなかった。
バッターから離れたアドオンを捕まえると、先ほど投げつけたものと同じ、小さな針をその身体へ突き刺す。
すると、もがいていたアドオンが突然その動きを止め、だらりと地面に落ちた。
あの針には、相手の動きを止める効果があるらしい。
刺されたら最後。その言葉が、バッターに深く根付いた。
「あとはお前だけだ…。さっさと来いよ。ブッ殺してやるぜ」
デーダンは獰猛そうに歯を剥き、バッターを睨んだ。
反対に、バッターの顔はとても凪いでいた。
バッターは、壁に突き刺さっていた短針を抜いた。
先ほどデーダンが投げてきた物だ。
そして、針を見当違いの方向に投げ、走り出した。
「どこン投げてんだ?! ホントにイカレちまったらしいな!」
デーダンは怒鳴りながらバッターを見た。
しかし、直前までバッターがいた場所に、バッターはいない。
次の瞬間、周囲を見回しているデーダンの腹に、突然衝撃が走った。
「…針に気を取られすぎだ。その巨大な目は、どうやら飾りらしいな」
デーダンの腹を殴ったのは、もちろんバッターだった。
針でデーダンの気をそらし、その間に近づく。
なんとも古典的なやり方ではあったが、怒り心頭のデーダンには読むことができなかったらしい。
「てンめェッ!」
デーダンは咄嗟に両腕を振り上げ、バッターを攻撃しようとした。
しかしバッターは、細身な体を生かし、すり抜けるように腕を躱した。
「防御がお留守だ。腕と喧嘩中か?」
バッターは軽口を叩きながら、今度はデーダンの顔面にフルスイングをお見舞いした。
デーダンの歯がひとまとまりに吹き飛んだ。
側頭から血を流しつつも、デーダンは白衣の下から、秒針ほどの大きさしかない針を取り出した。
「テメエのその仏頂面、ぐちゃぐちゃにしてやると約束したハズだぜ!」
針がバッターの肌に食い込んだ瞬間、バッターの目は真っ赤に豹変した。
直後、バットを放り投げ、狂ったように叫びながらデーダンに殴りかかった。
「狂ってあの世に逝っちまいやがれ!」
デーダンは、叫びながらバッターの横っ腹に長針を刺した。流れるように次々と針を取り出し、バッターの体中を串刺しにする。
バッターが正気に戻った時、その体には幾本もの針が突き刺さっていた。
「正気も忘れちまうなんて。たったの針一本に情けねえなあァ」
「ガーディアンと名乗るくせに自分のガードすらできない者に言われたくはない」
バッターは、地面に落ちていたバットを拾い上げ、再び構えた。
一方のアドオンは、未だに短針の呪縛から抜け出せず、地面に倒れている。
もう一度バッターは駆け出した。
デーダンの攻撃をいなし、アドオンの元まで向かう。
そして、デーダンに気づかれないように短針を抜き、尖っていない部分を自分のつま先に突き刺した。
どうやら、この一連の動きはデーダンに気づかれなかったらしく、デーダンは何も追及してこなかった。
もう一度デーダンに向けて駆け出し、バッターはデーダンの腕にバットを振り下ろした。
しかし、そんな隙だらけの行動をデーダンが許すはずもなく、もう一方の腕でバッターの首根っこを引っ掴むと、宙に持ち上げた。
「フーッ…テメエ、よくも何回もその薄汚ねェ鉄塊で俺をぶん殴りやがったな」
デーダンは息を切らしながら、バッターに言った。
首を絞められながら、バッターは必死に口を回す。
「お前こそ」
「…テメエ。まだ分かってねェのか? お前たちはここで終わるんだよ」
バッターは、デーダンの上を盗み見て、僅かに笑った。
「お前に一つアドバイスをしておいてやろう」
「ああ?」
「もっと視野を広げるべきだ。筋肉だるま」
バッターは言いながら、針を刺した方の足でデーダンの蹴りつけた。
見れば、デーダンの首元には短針が食い込んでいる。
「テメエ…!」
デーダンは叫んだ。
直後、ドスンという音とともに彼の巨躯が地面にひれ伏した。
バッターはデーダンの腕を振りほどき、バットをデーダンの頭に突き付けた。
「…第1ゾーンのガーディアン、デーダン。お前の負け―」
「ンなわけ無ェだろうが!」
突如、デーダンの体が再び起き上がった。
呆然と立ち尽くすバッターに、デーダンは大笑いしながら言った。
「自分から、飛び道具まき散らしてンだ…。それを逆に利用されること見越して、対策してないわけ無ェだろうが!」
デーダンは言いながら、バッターの引っ掴んで壁に叩きつけた。
「…俺の針を利用しようって考えは、無駄だったな。テメエには、聞いてやる遺言だって無ェ。消えな」
デーダンは言い終えると、腕に力を込めた。
肺の中の空気をまとめて排出させられ、バッターは思わずもがいた。
バッターの口元に、泡が浮かびかけた。
――その瞬間。
デーダンの首に、何かが巻き付いた。
アドオンだ。
アドオンは、デーダンの首筋に硬くまとわりつき、そして絞めた。
「が…ッ…!! テ、メエ…!!!」
「っ―敢えて言、おう。デーダン。もっと視野を広げろ」
デーダンはバッターを離すと、アドオンを引きはがそうと首の周りを搔き始めた。
しかし、デーダンがどれだけ抵抗してもアドオンは離れない。
アドオンの体力が尽きるのが先か。それともデーダンが力尽きるのが先か。
バッターがそう考えた、次の瞬間だった。
デーダンは目を剥いてぶっ倒れた。
死んではいないらしい。
デーダンの白衣から、かに座のカードが転げ落ちてきたのを、バッターは見逃さなかった。
恐らくこれが、ゾーン2への切符なのだろう。
デーダンは、倒れながらもバッターを見つめた。どうやら、再び起き上がる気力はもうないようだ。
「フーッ…フーッ…フーッ………こいつァ…冗………談…だろ? お……れ…俺が、負けたってか? 負…け…た…?」
バッターは、先ほどの様にデーダンの頭にバットを突き付けながら言った。
「第1ゾーンのガーディアン、デーダン。お前の負けだ。この地は浄化された」
バッターは言い終えると、デーダンの頭にバットの先端を当て、そしてそのまま押しつぶした。
その瞬間、デーダンの体は溶けるように消え、そしてゾーン全体が激震し始めた。
デーダンの体があった場所から、猛烈な光が溢れだし、それはやがてゾーン全体を包み込んだ。
白い光は、最終的に血のような赤に身を染め、ゾーンを埋め尽くした。
そして、ゾーン1は浄化された。
それから、ばしょはかわる。
そのばしょは、おとながなんにんか、やっとはいれるくらいのひろさしかなかった。
まっかなへやのかべには、しんぞうのようなマークがいくつもある。
へやにかぐはひとつもなかった。でも、なんでかオルゴールがなっていた。
でも、かわりにひとがいた。
そのへやのまんなかに、こどもがひとりいた。
やせていて、まだ5さいくらいにみえる。
そのこどもは、へやのなかでぽつりとつぶやいた。
「…はじまっちゃった」
こどもはそういうと、なんどもせきをした。
それから、なにもないくうちゅうをみあげた。