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高校1年生・仮名:Sさん


“楽しいね”って言葉が、出なくなりました。

笑っている人たちを見て、

“いいな”とは思うけど、

自分の中には何も響かなくて。

笑い方を忘れたみたいで、

ただ、その場にいるだけです。





「……わかる。

“楽しいね”って言うときの“ね”って、

ほんとは“あなたと共有してる”って意味なんだよな。

でも、その“ね”が言えなくなると、

誰かと繋がってる感じが消えていく。

心が、少し冷たくなっていくんだ」


蓮司

「“楽しい”って、

感情じゃなくて“安心”に近いんだと思う。

“ここにいていい”って思えた瞬間、

やっとその言葉が出てくる。

Sさんは、たぶん今、

“楽しい”より“怖くない場所”を探してる途中なんだ」


日下部

「……無理して笑うと、

笑顔の奥で、自分がどんどん遠ざかっていく気がするよね。

“楽しくない”って感じてることも、

本当は心がちゃんと生きてる証なんだ。

何も感じないより、ずっと確かな反応だから」


「オレも、“楽しいね”って言えなくなった時期があった。

でも、“無理に楽しもう”をやめたら、

少しずつ、風の音とか、空の色とか、

“あ、悪くないな”って思える瞬間が戻ってきた」


蓮司

「“楽しい”って言葉は、

笑い声の中だけにあるんじゃない。

静かな時間とか、誰かの優しい沈黙の中にも、

ちゃんと息をしてる」


日下部

「……だから、焦らなくていい。

“楽しいね”って言葉は、

心が安全を思い出したとき、自然に出てくるから」





🗝 三人からのことば


遥 「“楽しいね”が言えないのは、心が少し疲れてるだけ」


蓮司 「“楽しい”は、安心の延長線にある。焦らなくていい」


日下部 「笑えない時間も、ちゃんと“生きてる”証だよ」



無名の灯 答えを持たない相談室2

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