テラーノベル
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甘月 莉兎
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アジトの特注巨大ベッド。
そこには、中央で丸まるすちを囲むように、五人の男たちが文字通り「壁」となって眠っていた。
右側には、寝返りを打つたびにすちを引き寄せるなつ。
左側には、すちの手を握ったまま離さないこさめ。
足元には、守護神のようにどっしりと構えるいるま。
そして頭元では、LANとみことが、すちの呼吸を確かめるように静かに目を閉じている。
(……みんな、いる。……あったかい、のに)
深夜二時。
ふと目を覚ましてしまったすちは、萌え袖の先を口元に当てて、静かに震えていた。
こんなに近くにみんながいるのに、ふとした瞬間に「これは全部、おれが見ている最期の夢なんじゃないか」という恐怖が襲ってくる。
(……おれ、こんなに幸せでいいの? ……明日になったら、みんな『誰だっけ?』って言うんじゃないの……?)
「……っ、う、ぅ……」
声を押し殺して泣くと、萌え袖のパーカーが涙でじっとりと濡れていく。
不安を紛らわせるために、無意識に自分の腕をぎゅっと掴んで、包帯の上から爪を立てようとした——その時。
「……すち。……また、悪い夢か?」
一番近くにいたなつが、寝ぼけ眼ながらも、迷わずすちの手を包み込んで止めた。
その動きに連鎖するように、他の四人も次々と目を開ける。
「……あ、……ごめんなさい。……起こし、ちゃった……」
「謝らなくていいよ。……ほら、おいで」
みことが、すちを背後から包み込むように抱き寄せ、耳元で優しく囁く。
「すちくんの涙の音、僕たちには全部聞こえてるんだよ。……一人で泣かなくていいって言ったでしょ?」
「……らんらん。……おれ、こわい。……みんなが、消えちゃう、夢……っ」
すちがらんのパジャマの胸元に顔を埋めると、らんは大きな手ですちの背中をゆっくりと叩いた。
「消えない。……俺たちが消えるときは、お前を連れて行くときだけだ。……地獄でも天国でも、お前一人にはさせない」
「そうだよ! ほら、ぼくの手、こんなに温かいでしょ?」
こさめがすちの頬に自分の手をぺたっとくっつけ、いるまも無言ですちの足首をさすって「生きてる」ことを実感させる。
五人の体温と、それぞれの心臓の音が、すちを全方位から包み込む。
萌え袖をぎゅっと握りしめて、すちはようやく、少しずつ呼吸を整えていった。
「……みんな。……だいすき。……ずっと、そばに、いて……」
「当たり前だろ、バカ」
なつがすちの額にキスを落とし、六人は再び、深い眠りの海へと沈んでいった。
達成早くて嬉しいです!
♥️200って高いかな?っておもったけど、大丈夫そう、、、
てことで次回♥️200、💬1
コメントほんと嬉しいです💕
コメント
4件
大好きです 最高です、ありがとうございます!(´▽`)
好き…