コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
これは、d!様の二次創作(軍パロ)です。
ご本人様には一切関係ございません
エセ関西弁、捏造注意
その他の注意書きはプロローグを参照ください
でははじまります
W国の彼らを送り出してから、2週間くらい経った頃。
順調に復興は進み、今は住居に困る人々は居なくなり、食料問題も解決の兆しが見えてきた。
そして、今は首都の瓦礫撤去と復興を同時にすすめている。
今日は暇だ。1週間に一度は必ず休みを取らなければ行けない日がある。安息日というのだが。
だから、どこか街をふらつこうかな、と思って屋敷の外に出る。
何やら街の入り口が騒がしい。
僕が外にいるのを確認するやいなや、騎士たちが駆け寄ってきた。
「枢機卿猊下!」
os「どうしました?」
「とある男が、枢機卿猊下にお会いしたいと申しておりまして。確かに貴方様直筆であろう手紙を持ってはいます。ですが、武器を持っておりまして」
os「その方の名は?」
「ht、と仰っておりました。はるか東の国より参られたそうで」
待ちに待ったときが来た!心が高鳴る。
os「その方は、私の親友です。お通しください」
「はい、承知致しました!」
門が開き、騎士たちに囲まれて入ってきたのは、間違いなく、今、会いたくて仕方のない彼だった。
os「ようこそ、いらっしゃいました」
ht「久しぶり!」
os「えっと、その、ここやといろいろあれだから、屋敷に、移動いたしましょう」
ht「あー、ね。わかった。みんな、ここまで案内ありがとう」
丁寧に騎士たちに礼をし、僕と彼は一緒に屋敷へと入っていった。
os「はあー、疲れためぅ〜…」
ht「久しぶり、マンちゃん。いろいろ、その、大丈夫だった?」
os「うん…、大変。だけど、心強い人たちがたくさんいるから、今はもう大分安定してきたで。指導者としての立ちふるまいにも慣れたから」
ht「そっか。早く来たかったのに、だいぶかかっちゃった。ごめん。これでも、昔よりは速くなったんだよね。すごいや」
os「htは、うまくいってる?」
ht「うん。そこそこ。またさ、うちの国にマンちゃんの一家が来たときは、護衛任せてって」
os「もう、叶わないけどねw」
ht「…、辛いなあ…」
まだ、僕たちが6つか7つの時。
僕の家が外交官として、htの国を訪れた。その時、護衛を務めたのが、代々そういう職についているhtの家。その時僕たちは出会って、友達になった。
htにしか話せないことはたくさんあって、2人だけの秘密なんて星の数ほどある。
ht「俺、いつか、マンちゃんのこと守れるくらい強くなりたいな」
os「んふ、たのしみにしてる!」
無邪気に語り合ったあの時から、十年たって、僕たちは変わった。
ht「守りたいって、言ったのに。口先ばかりだった。ごめん、本当に」
os「仕方ないよ。兵器には勝てへん…。あんな奴らと、話し合いができる、なんて考えがもう、愚かやったんや」
どんどん空気が重くなる。これは話題を変えねばと思い、自分が国の幹部にスカウトされた話をした。
os「そういえばさ、俺、W国の総統直々にスカウトされちゃったんやけど」
ht「は!?」
os「外交官として働かへんか〜、って」
ht「それ、返事は?」
os「1ヶ月後、っていってももうあと2週間後とか?それくらいになったらまたここ来て返事聞きに来るからって」
ht「ここを、出てくってこと?」
os「正直、騎士たちに任せて大丈夫かなって」
ht「そ、そう…」
また、さらに会いにくくなるね、
ぽつりとhtがそう呟いた。
笑っていた。でも、とても寂しそうだった。
os「そ、そんなことないめぅよ!W国のほうが交通の便いいし、外交官になったらhtの国を訪れる機会、増えるやろ?」
ht「そうだといいけど。でも、幹部って多分滅多に一般人に会えないでしょ?ちょっと寂しいな」
ちょっとじゃないくせに。強がりなんだよね、きっと。
僕だって寂しいよ。今すぐにでも泣き出したいくらい。でも、救わなきゃいけない人がいる。そのための覚悟はできている。はずだったんだ。
ずるいな、君は。
ht「一緒に、行けないかな」
os「え?」
ht「え?な、何か俺言った?」
os「一緒に行けないかな、って…、言った、よね?」
ht「………………、うぇ!?」
os「え、何、自覚ない系男子?」
ht「うっそだろ!?心の声漏れてたぁ…/」
os「あはwおもろww」
ht「笑うなあ!/」
os「そうやね、あと2週間、ここに留まってくれれば、W国の人たちとお話できるから。その時一緒に行こうって言おっか」
ht「いや、でも、W国の人たちからしたら、俺って信頼できる人じゃないでしょ?」
os「そこは心配ないめぅ!俺がちゃーんとhtのことプロデュースしてあげるから!」
ht「絶対余計なこと言うじゃん」
os「何年の付き合いやと思ってんねん。まともにやるわ」
ht「ええ〜、ほんと?」
黒い瞳が笑みを浮かべながらこちらを眺める。綺麗に手入れされた服と相まって彼は素晴らしく映えて見える。
ht「ああ、でも、2週間ね。そっか。お金ないかも」
os「そこは銀行から…って、銀行なくなったわ」
ht「父上に頼むかぁ…」
os「まあ、オッケー貰えるやろ」
ht「うん、なんなら復興用のお金まで用意してくれそう」
os「え!ほんまに?」
嬉しくなり、思わず変な声が出る。そんな僕を見て、彼は笑った。
ht「ふふw」
os「笑うなや…」
ht「違うよ、そのことじゃなくてwいやー、やっぱり、自然体のマンちゃんが一番だよ」
そう言うと彼は立ち上がり、街を見てくる、鐘がなったら戻る、と言って、刀を腰に携えて部屋を出ていった。
os「ありゃ」
htの耳は真っ赤になっていた。自然体の僕が一番だよ、なんてキザなこと言って、自分で恥ずかしくなってるんやろな。
でも、そう言ってもらえて、とても嬉しい。やっと、長い奮闘の末に希望が見え始めた。この道を突き進んだ先には、いったい何が見えるんだろう。
机の上に帽子がある。盛大に忘れていったようだ。あーあ、届けなきゃ、と思い、自分も部屋から出る。
今日は朝さっと雨が降ったので、空気が綺麗だ。子どもたちの遊ぶ声がすぐそこから聞こえる。
葡萄を売る行商人たちもやってきているようだ。
先行きは良好!あと、もうちょっと。
os「おーい、ht〜!帽子、忘れてるめぅよ〜!」
――――――――――――――――――――――――――――――
こんにちは、てってれーです。
突然ですけど、♡って、モチベにもなるし足枷にもなるって話。
増えると嬉しくて、書こう!って思うし、少ないと、なんだか自分が悪いように思えてしまって。全然そんなことないんですけどね。
もちろん♡貰えると嬉しいですし、少ないと凹んじゃいますね。まあでも、いつか♡がゼロになっても私は書き続けようって思います。自分の妄想を形にしたいだけだから。
……
何意味不明なこといってるんだか。
それでは、さようなら〜