テラーノベル
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ひとしきり瑠衣を抱きしめた侑は、時折小さく溢れる喘ぎ声にも構わず、慈しむように彼女の身体中に唇を這わせている。
彼女の顔に浮かぶ花弁を薄らと開花させ、快楽に揺蕩う瑠衣が扇情的で美しい。
双丘の頂に熟している小さな果実に唇を落とし、最後に秘部に顔を埋めて艶玉を口に含んでリップ音を立てた。
ベッドサイドのチェストから避妊具を取り出し、慣れた手つきで装着させると、侑は瑠衣に覆い被さった。
「瑠衣…………いいな?」
「は……はい……」
剛直を支えながら、膣口を数度擦り上げた後、侑は瑠衣の中へゆっくりと挿入させていった。
「んんっ…………はあぁっ……ああぁっ……」
瑠衣が淫らな声を上げ、侑の広い背中に腕を回すと、彼が一気に彼女の最奥へ腰を突いた。
「んああぁっ……」
瑠衣の中に侑の全てが埋め込まれると、彼は柔らかな頬に手を添えた後、明るいブラウンの髪に触れる。
「瑠衣……凄く…………綺麗だ……」
侑は律動させずに、腰を更に奥へと押し進めていった。
恍惚とした面差しで侑を見上げている瑠衣が、改めて彼にとって唯一無二の存在だと感じる。
彼女が侑を愛していると言ってくれた事で、ますます瑠衣に対して愛おしさが募っていく。
(これから先……どんな事があっても…………俺は瑠衣を…………離さない……!)
侑は一度大きく腰を引いた後、彼女の中に強く貫いた。
「あうっ…………はあぁっ……せん……せぇ……」
再会してから九ヶ月、この間、二人にとって濃密な出来事があり過ぎた。
だが、ひとつだけ言える事がある。
昨年の夏、日本に帰国した時の侑は、かつての恋人、島野レナの浮気で心が荒み、好きな音楽の情熱をも失い、『心が死んだ状態』だった。
そんな状態の侑に『命』を与え、息を吹き返させ、再び音楽への情熱を思い出させてくれたのが、目の前で艶然とした表情を浮かべている女、九條瑠衣。
(瑠衣と再会したからこそ…………俺は……また一歩を……踏み出せたんだ……)
身体を結びつけた状態で、侑は瑠衣の身体を支えて抱き起こした。
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