コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
二人残された会議室、日本はちょっとバーサーカーなところもあるけど、あくまでも年長者の器がある。二人の方が話しやすい話題があった。
「日本はさ、相手誰だと思ってる?」
「それは、検討もつかないな……お前は目星が着いているのか?」
「なんでいつもボクにはタメ口なの!? まあいいや、ボクは……いや、話してるとこ見たらわかると思うんだけど」
「残念ながら分からないな」
かなり前の会議で、枢軸国と連合国全員が同席する場面があった。お互いにとって良い方向には行かなかったけど、個人的に結構熱い場面があった。
「ねぇ日本、正直ボクはソビエトの恋を応援したいんだよね。ボクってほら……愛の国じゃん?」
「そこまで肩入れする訳はわからんが、応援するだけなら自由じゃないか? 諜報活動の邪魔をするまでになれば、一切許容しないがな」
予想の通り、応援してるのを怒られなくて良かった。ラインを超えた時の日本の怖さはえげつないけど、地雷さえ踏まなければ相談しやすい人だ。
「えっと、ちょっと言いずらい話だけどさ。ソビエトの好きな人が誰か、ボク確信してるんだ」
「は? なんでそれをさっき言わなかった」
「深い事情があるの!! 日本、ちょっと耳貸して」
ボクは疑惑の相手が誰か、根拠となる枢軸国と連合国の合同会議での出来事、その全てを日本へ伝えた。
「そうか、そんなことが……」
「日本もこれでわかったよね? ナチスには絶対内緒だよ」
「ああ、もちろんだ」