テラーノベル
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召死 メアリ
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みな🐇🥀🌒
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森の中の小屋に住んでいた老婆をひと呑みし、赤いずきんを被った幼い少女も食った狼は、次の獲物をまだかまだかと老婆に成り代わっていた。
そんな狼が、眼鏡越しにガタイのいい青年が入ってくるのを見つける。
『(肉が締まっていて美味そうだ……)』
身なりから、おそらく猟師であることに気づく狼。
どうやら、赤いずきんの少女の兄だそうで、迷いなくベッドのすぐそばまで来ると心配そうに聞いてきた。
『ねぇ、おばあちゃん。ずきんちゃん知らない?お母さんから探してきてって言われたんだけど。』
『まだ、見えないねぇ……』
『……随分としゃがれた声だけど、狼の声真似でも練習してるの?』
『!?』
随分と早い答えの辿り着き方に焦る狼と、様子のおかしい祖母に首を傾げる猟師の青年。
逃げようとした狼に、布団を躊躇なく剥ぎ取った。
祖母の変わり果てた姿を見てもキョトンとするばかりの青年に、痺れを切らした狼は正体を表す。
『おばあちゃん……?』
『お前の妹もおばあちゃんも、この腹の中で溶けるのを待ってるよ!』
『……年寄りの肉って美味しい?』
『そこ聞くの!?』
青年にペースを乱され続ける狼。
すると、青年が狼の姿をまじまじと見てとんでもない発言をかました。
『狼にしては……二足歩行だし、人の言語を話せるほどには賢い……君、僕のペットにならない?』
『は!?』
『狼の肉ってあんまり好きじゃないし……』
『そういう問題かよ。』
『大丈夫、僕ケモナーだから。』
『そういう問題じゃねぇよ!』
命の危険よりも尊厳の危険を感じた狼は、その身体能力を振り切り、今度こそ逃亡を図る。
しかし。
・・・・・
『おばあちゃんとずきんちゃんも助け出せたし、ペットも増えて一石二鳥だね!』
狼の逃亡は叶わなかった。
欲張りすぎにはご注意を
コメント
1件
読み終わりました〜!もう猟師さん、パねぇっす(笑)「僕ケモナーだから」の流れで全て持っていかれました。狼が「そういう問題じゃねぇよ!」ってツッコむしかないのが最高に可笑しくて。しかも本当に捕まっちゃってペットにされるオチ、頭おかしくて好きです。命の危機より尊厳の危機って、確かに…(笑)次回も楽しみにしてます!