僕のクラスの担任の先生は男性。
今年子供が産まれたみたいで、だいたいホームルームの話は自分の子供がこんなことをしたんだ!みたいなことを伝えて連絡事項は簡潔にで終わり
そして、最後に「はい!じゃあ今日も一日頑張りましょうね」と伝え教室を出ていった
なんの出来事もなく淡々と一限から四限まで授業が終わった
そして、ご飯タイム!
優斗と席をくっつけて食べ始める
母が作ってくれたお弁当は白米におかず
パン屋とはいえ、お米ももちろん好きだ
お米を食べているとたまに勘違いされる
パン屋さんだからてっきり、パンばかり食べているのだと思ってた!なんて言われたことがある
別に、パン屋だってご飯は食べる!
むしろ、お米の方が僕は好きかもしれない…。
そんなこんなで優斗と喋りながら食べ終わり、
5限、6限も滞りなく進んで、今度は部活動
大変だけど、テニスは好きだ
ダブルスの方が僕は好きだけれど…。
友達と一協力するのって楽しい
パンッ パンッと響き渡る音
1時間の練習を終え、帰宅した
パンを見ると半分以上残っていた
当然、人気商品もまだ残っていた
1週間前は夕方の時点で人気商品は無くなってたのに…。
どうしたんだろ…。
すると、奥から両親が喋っている声が聞こえた
「ねぇ、あなた。どうするの…?」
「金を払うしか無くなるのか…。」
「でも、あなた、お金1500万よ」
た、たか!
「そんな、お金ねぇよ。」とお父さんが呆れながら言う
「じゃあどうするのよ!」
「知らねぇよ!」
「知らないって何よ!」
「ゆずきの学費だってあるのよ。あの子に迷惑かけられない…。」
お、お母さん…。
「あぁ~クソっ、あの東条組許さねぇ」
と、東条組?
なんか、聞いたことある…。
ん~、ん~
あっ!ヤクザさん?だったけ?
その人たちが、僕たちのパン屋を潰そうとしているってことか…。
ぼ、僕!家のためになにかしなくちゃ!