「あぁ、そうだよ。あなたは石田くんが作ったロボットだね?名前はadam。本当に石田くんにそっくりだな。なんでこんなところにいるんだい?」
やっぱりそうだった。まさかこんなきっかけで会えるなんて。
「カズヤさんの伝言をお父さんに伝えるために旅をしています。まさか鈴原教授と会えるなんて思っていませんでした。」
僕たちはシェルターの中に入り、お互いにこれまでのことを話し合った。僕はこれまでの経緯を鈴原教授に話し、鈴原教授は僕の記憶にある後のことを話してくれた。
例の事件以降、カズヤさんや鈴原教授は世間から隠れて生活することになっだそうだ。仕方がない。世間のヘイトはロボット、そしてカズヤさん達に向いていたのだから。
そしてしばらくすると人々は地上で暮らすことができなくなり、シェルターを作って地下で生活するようになった。その際カズヤさんと鈴原教授、そしてeveで一緒にシェルターに入った。しかし一度カズヤさんは1ヶ月ほどシェルターを出たことがあったという。
「私とeveは必死になって止めたんだけどね。今なんかよりもっと外は危険だったから。でも石田くんは出て行ってしまった。その時に君をシェルターに運んだんだと思うよ。」
そしてカズヤさんは鈴原教授のシェルターに帰ってきたそうだ。ここまで聞いて僕は鈴原教授にこう質問した。
「今カズヤさんはどこにいるのですか?」
鈴原教授は少しの間黙った後にこう答えた。
「このシェルターの最深部にいるよ。」
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