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「ちょっと! 何言っちゃってんのよ! 」
「えぇー、だって本当のことだし」
「この子……! 」
私は拳を握りしめ、男の子を殴ろうとする。しかし、それを母親に抑えられた。
「あんた、うちの子殴ろうとしたね? こらお仕置きが必要やわ! こっちに来なさい」
「えっ、ちょ、ちょっと……」
私は裸のまま女子更衣室から連れて行かれた。そして、プールサイドの隅に連れていかれる。
「さてと、お姉ちゃんには罰を受けてもらわんとな」
「ば、罰ですか? 一体何をするつもりなんでしょうか? 」
「ふふん、それはね、うちの子が気のすむまで裸で写真撮影させてもらうで」
「そ、そんなの嫌です! 絶対に!」
「拒否できると思う? んじゃ、撮影開始!」
「うぅ……」
私は恥ずかしさのあまり涙目になる。
「ほれ、ポーズ取って!ピースとかして! 」
「いやです! 」
「はぁ!? あんた自分の立場分かってんの? 」
「はい、分かりますけど……」
「だったら早くやりなさいよ! 」
「わ、分かりました」
私はしぶしぶ手で胸を隠しながらピースをする。カシャッ シャッター音が鳴り響く。
「うぐっ……うっ……」
私は顔を真っ赤にしてうつむく。しかし、カメラは容赦なく私の体を写していく。
「なに手で隠してんの!」
バシッと手を叩かれ、無理やり剥がされる。
「や、やめてください!」
「ほら、もう一枚!」
カシャッ
「うっ……」
私は泣きそうな顔でうつむく。
「ほらほら、もっと笑顔で! 自撮り風に!」
「そんなの無理ですよぉ」
「はあ? まだ言うか」
バシイッ また手が飛んでくる。
「痛いっ!」
「早く笑えや! 」
なんとか引きつった笑いを浮かべる。
「なに、その顔。ま、ええやろ。次は足開いて!」
「えっ、そんなの……い、いやです」
「あぁ? 」
「ひっ、ご、ごめんなさい! 」
ビクビクしながらゆっくりと足を左右に開く。
「もっと大きく!」
「えぇ……それはちょっと」
「はあ!? 」
ドスの効いた声で脅され、仕方なくさらに広げる。
「いいねぇ~次、うちの子のおち●ち●触ってみて」
「えっ、そんなの……いやです」
「あぁん? 」
「ひぃっ……ごめんなさい! 」
恐る恐る男の子のものを握る。
「はい、笑って! 」
「えっと……こうですか?」
ぎこちない笑顔を向ける。
「全然だめ! 」
「すみません……」
「はい、もう一回! 」
頑張って笑う。
「よし、ええ写真撮れたわ。ほな、許してやる。それじゃあな」
私は裸のままその場に残された。なんだったんだ……。
数年後、その親子の正体がわかった。ある日、たまたまニュースを見ていたら、その母子が映っていたのだ。なんでも、いちゃもんをつけて、女の子の裸の写真を撮って、売っていたらしい。そういうことだったのか……。でも、そうすると、私の裸の写真も誰かが買っているかもしれない。
……深く考えると嫌な気分になるので、考えるのをやめよう。(終り)